エネルギー自給のための機器を揃えよう③ 出版#8

第二章 オフグリッドに必要な機器

エネルギー自給のためのアイテム

薪ボイラー(普通に買うと50万円〜)

先ほど太陽熱温水器の項でも書いたけれど「給湯」に要するエネルギーは馬鹿にならない。頑張って電力自給を達成したとしても全体のエネルギー需要の3割しか自給してないことになる。これは持論だけど、まずやっつけるべきは給湯である。そして、まず投資すべきは太陽熱温水器である。しかし太陽熱温水器は雨の日にはお湯が作れない。そこで、薪ボイラーの出番である。

僕が体験した、とある企業の薪ボイラーは非常に優秀で1時間の燃焼で50度ほどの温度上昇があった(タンク容量は200㍑)。これはものすごい熱回収効率と断熱によってしかなせる技ではない。さすが、60万円の商品。さて、僕はここに疑問を投げかけたい。薪ボイラーに60万円も投資する必要があるのか?基本、晴れた日は太陽熱温水器だけで給湯エネルギーはまかなえる。…曇天雨天の日にしか出番のない薪ボイラーに60万円??

これまた持論なのだけど20〜30万円ほどの太陽熱温水器と、60万円の薪ボイラーの両方を揃える必要はない。給湯用タンクは1家庭に1つでいい。タンクは一本化すべきなのである。僕がオススメするのは太陽熱温水器のタンクを遠隔で温める方法。この方法なら調理の排熱もタンクを温めるのに利用できる。また、冬場は室内で常に薪ストーブを焚いているはずだから、その余剰分の熱で太陽熱温水器タンクを温めることもできる。このノウハウはのちに「給湯を自給する」という項でたっぷり、詳しく語る。この本の一番の見所になるかもしれない。

Wood-Fired Hot Tub,Dutchtub manufacturer-supplier China
遠隔でタンクを温めるイメージ

とにかく、薪ボイラーを買うのは最後の最後でいい。太陽熱温水器タンクを遠隔で温める運用方法に嫌気がさしたら購入を検討する、という順番がいい。既製品の薪ボイラーを買うのは最終手段であり清貧オフグリッダーの「敗北」を意味する。ここが一番コストを削減できる部分なのである。

※長府製作所が30万円の薪ボイラー(165㍑)を販売しています。でも、同じ30万円なら太陽熱温水器の方がオススメ。

ちなみに直焚きの薪風呂(五右衛門風呂)がある家なら太陽熱温水器も、薪ボイラーも不要と考える人がいるかもしれない。薪風呂は不便ですぞ。温かいシャワーが出ないんだぜ。そしてそのお湯はお風呂にしか使えない。つまり台所の洗い物、冷たい水で洗うのかい?僕はオフグリッドを目指してはいるけれど現代生活様式の快適さは手放したくはない。冷水で洗い物なんて絶対に嫌だ。

強調しておきたいのが、「夫婦生活」においても薪風呂はオススメしないということ。紳士淑女の皆様にこちらのコラムを読んでいただきたい。子供は読んじゃダメだぜ。

田舎暮らしとセックスレス-五右衛門風呂じゃぁセックスできねぇってば