エネルギー自給のための機器を揃えよう 出版#6

第二章 オフグリッドに必要な機器

第一章ではオフグリッド生活のための拠点探しのコツをお伝えした。第二章からはいよいよ具体的なエネルギー自給のノウハウについてまとめていく。全体的な予算や、システムの全体像をつかんで欲しい。そして、気づいてもらえると思う。全てを揃えると200万円ほどかかるところを、この本のノウハウをもってすれば半額くらいでおさまる、つまりこの本は100万円ほどの価値のある情報商材だということに(どやっ)。

エネルギー自給のためのアイテム

電力自給4点セット(30万円〜50万円)

電力自給に必要なのがソーラーパネル、バッテリー、チャージコントローラー、インバーターの4点セット(ハイブリッドパワコンを使用するパターンはのちほど詳しく)。さらに、オフグリッド電力が不足した時に電力系統(電力会社の電気)に切り替える「電源切替機」があると、電力不足による停電の心配がなくていい。バックアップがある安心感たるや。この場合少しのシステムから始めることができる。完全オフグリッドは初期コストがかかりすぎため、まずは切替機を導入してみることをオススメする。

さて、パネルとバッテリーは各々の目的に適した数量を用意することになるのだけれど実際「どのくらい用意したら良いのかわからない」というのが多くの人の感覚だと思う。少しだけ、計算の参考になればと例を挙げてみる。

まず、日々の電力使用量の計算。1kWh=22.4円くらいが現在の相場なのでたとえば電気代が毎月5000円くらいの場合は

5000円÷22.4円/kWh÷30日=7.44kWh/日

てな感じ。オフグリッドを目指す人はeco志向だと思うのでもともと電気代3000円前後くらいという人が多いのでは?

3000円÷22.4円/kWh÷30日=4.4kWh/日

オフグリッドを志すならまずはこのくらいの水準のエコ生活を目指したいところ。オフグリッドで大事なことは足し算(システム増強)ではなく引き算(エネルギー需要そのものを減らす)だ。

前述の計算から一日の電力消費量を4.4kWhとして、3日間雨でも耐えうるシステムを作ろうと思った場合は単純に3倍の13.2kWhの蓄電量が必要になる。

4.4kWh(一日の消費電力量)×3日分=13.2kWh/日

これはACdelcoの蓄電池を使用した場合、約10個分の蓄電量となる(お値段は¥13000×10=13万円)。バッテリーは結構高くてしかも年々劣化のあるものなので数年おきに入れ替えることになる。そのことも考えて、バッテリー必要数を計算したいところ。あまり張り切ってデカいシステムを設計するとのちのち痛い目を見る。最近は劣化の少ないリチウムイオン電池をオフグリッドシステムに導入する人が多い。なんと高級な、と思うかもしれないがオークション等で「日産リーフの事故車」のバッテリーを激安で購入して流用するという裏技がある。この場合鉛蓄電池を買うのとさほど値段は変わらないのでオススメ。

さて、以下に示しますのは6.18kWの発電量のソーラーパネルの総発電量を月ごとにグラフ化した資料。

これによると年間の総発電量は7778kWh。一日に平均すると21.3kWhの発電量。つまり6.18kWのパネルの発電量は一日21.3kWhという計算になる。この数字から導き出すと、ソーラーパネルの発電量はパネルW数x3.44時間ということになるけれど、これは雨の日も含まれているので少なく見積もっても晴れの日の発電量はパネルワット数x5時間ほどであろう。

つまり13.2kWhの蓄電池を晴れた1日でフル充電しようと思ったら13.2kWh÷5h=2.64kWのパネルが必要ということになる。2.64kWのパネルは最安で8万円ほどで手に入る。

この、パネルと蓄電池の割合は完全に個人の好みによる。僕が数年前に経営していたオフグリッドゲストハウスは上記よりパネル少なめ蓄電池多めでシステム設計して、それで電力不足になったことはなかった。

バッテリーが約15万円、パネルが約10万円、チャージコントローラーが2万円、インバーターが2万円、電源切替機が2万円、総額31万円ほどで完全オフグリッドのシステムが完成する。さらに電気工事士に配線を依頼してもプラス5万円ほどですむだろう。一番高くつくパネルの設置はDIYでやりたいところ。

電力オフグリッドの予算
ソーラーパネル10万円
バッテリー15万円
その他機材5万円
電気工事費5万円

合計35万円程度