失敗しない空き家探し② 出版#4

憧れてはならないもの

これからオフグリッドを志すあなたが家を探す際に、いろんな物件にときめくと思う。ただしそのときめきが、のちにあなたを苦しめることもある。ときめいてはいけないもの、憧れてはならないものをここではまとめるので家選びの参考にしてほしい。

吹き抜け空間

冷たい空気は重く、暖かい空気は軽い。そういうことを僕は知らなかった。そうして和歌山のゲストハウスでは天井をぶち抜き、梁を剥き出しにした。

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梁が剥き出しの吹き抜け空間はいかにも「古民家」という感じがして居心地がいい。ただし、居心地がいいのは冬以外。冬、せっかく焚いた薪ストーブの暖気が上に行き、無駄になる。ファンで循環させるのにも電気を喰うし、温度を全て均一化するのは不可能だ。結果的に薪の消費量は倍くらい、とまでは行かなくてもかなり多くなるんじゃないかと思う。僕はもはやこの空間を温めるのは諦めていた。エコ的な観点で言ったら天井は、あった方がいい。

もしどうしても吹き抜けにしたいとか、元々吹き抜けだとかいう場合はちゃんと断熱を入れるべし。僕のゲストハウスは野地板と垂木が剥き出しになっているけれど、本当なら垂木と垂木の間にスタイロフォームやグラスウールなどを入れてしっかりと断熱をして暖気が逃げないようにしなければならない。吹き抜けと断熱はセットだ。あと、シーリングファン(サーキュレーター)も。

囲炉裏

囲炉裏はオフグリッドなエコ生活において大して魅力的な機能はない。

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(冬以外はいいのよ)

囲炉裏は古民家の「隙間だらけ」な住居を前提としていて、それこそ吹き抜け天井とセット。囲炉裏でガンガン火を焚いたところで吹き抜けや隙間から煙と共に暖気は逃げまくるため、空間を温める暖房効果はほとんどない。煙を逃す構造、つまり囲炉裏のある部屋は寒いのだ

もしどうしても囲炉裏を生かしたい場合はしっかりと断熱措置&隙間埋めをしてさらにレンジフードなどの換気扇をセットして煙を室外に逃すというリフォームをすると、暖気を逃さず囲炉裏を殺さずうまく機能するかもしれない。でも囲炉裏のために余計なリフォームをするなんて金持ちのやることで僕たち清貧オフグリッダーはそんなことに資金を注いでいる余裕はない。


画像;囲炉裏ゲストハウス天幕HPより

まあでも、囲炉裏への憧れは共感する。僕もまだ未練はある。冬以外は確かに最高の相棒だった。しかし囲炉裏空間をメインリビングにしちゃうと冬が本当に寒いのだ。火が見たければ囲炉裏に拘らなくても薪ストーブでいいじゃないか、という気がする。

間違っても「決め手は囲炉裏でした」なんていう家の選び方は、避けた方がいい。

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※備長炭を使って煙を出さずに囲炉裏を活用している友人がいる。京都・美山の料亭宿「ゆるり」さん。こういう使い方ならアリかもしれない。

茅葺き屋根

茅葺き屋根の家は確かに見た目は素敵だ。

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(見た目はいいのよ※僕たちが家賃1万円で借りていた家)

しかし機能面では何もいいことはなく、20年に1度、新築が一軒立つほど(※2千万くらいと聞いた)の投資をして屋根を吹き替える必要がある。それから当たり前だけどソーラーパネルは載せられないし、燃えやすいので薪ストーブとの組み合わせも最悪だろう。オフグリッド生活との相性は良くない。外見は確かに素敵だけれど、茅葺き屋根への憧れは捨てた方がいい。

みんなの「非オススメ」も教えてね

僕は経験上、この3つを「非オススメ」として挙げましたが他にもあれば教えてください。

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