アミ小さな宇宙人が否定する人物像にまさか自分が当てはまった件

どうも、モーリーです。

僕は「アミ-小さな宇宙人」という本が大好きで何度も繰り返しよみました。

これ、絶版になっていまやプレミアがついているみたいですね。

アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)

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少々過激だけど、宇宙人目線でかなりいいことが書いてあります。

たとえば「宇宙の法則はである」といったことや地球の文明の進度を宇宙人目線で定義すると「野蛮な文明である」といったこと。文明の崩壊は過去に幾度も繰り返されていてその度に「愛の度数」で残すべき種を別の惑星へ移動し救済していたこと。

なるほどな〜、あり得なくはないし、もしあり得ない話としても愛の法則に従ってに生きるということは人生をより豊かにするので信じても損はない話である(ちょっとキリスト教っぽい気もする)。

ということで僕の人生のバイブルとなっている「アミ」の哲学ですが。この物語に続編があるというのは知りつつ手を出さずにおりました。が、BOOKOFFにあったのでついでに購入。

もどってきたアミ―小さな宇宙人 (徳間文庫)

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この戻ってきたアミ、いま途中まで読んでいるんですがこの中で個人的に衝撃を受けた一節があったので紹介します。

自給自足はエゴイズム

これは主人公である地球人ぺドゥリートがとある別の星の「終末」の映像を見させられている場面。何千もの核爆弾が投下された直後の世界。大地が揺れ、大津波で街は一掃されるという地獄絵図。

そこに大型の宇宙母船が現れて、愛の度数が高い人だけを選別して救済する…

めちゃくちゃな選民思想だ!

という声も聞こえてきそうですが、まああなたも愛の度数を高めたらいいのです。この壊れた星では数百万人を救済するらしいですよ。

「度数の高い人というのは思った以上にたくさんいるんだよ。悪いように見える人でもその悪い行いは単に不正に対する反逆に過ぎない場合が多い。…」

不正に対する反逆はアミ的にはOKなんだって!

ここでも結構僕の基準が揺らぎましたねー。

そして度肝を抜かれたこの場面。

ある円盤が山上を通過した。したから一団のグループが合図を送っているが、その円盤は見向きもせずに通過していった。

一団のグループとはおそらく自給自足コミュニティのことみたいです。

「どうして助けてあげないの?」

「彼らは十分なレベルに達してないんだよ」

「ああ、センソメトロ(感覚計)で進歩度を測ったんだね…」

「いやこの場合、その必要はない。このグループの人たちは文明の危機に背を向けてきたんだ。みんなで協力して直面している問題を解決する代わりに、そこから逃げ出すことを選んだんだ。ただ、自分たちだけのいのちの救済を求めた人たちは、いま、その命を失う…別の人生の別のチャンスを待たなければならない」

自給自足しちゃってる人たちの愛の度数なんて測るまでもないwww

結構辛辣です。あちゃー、と思う僕の気持ちを主人公が代弁してくれます。

「もう全てがおしまいだとわかったとき、山に引きこもって自然に囲まれた生活を求めた人たちをこのまま見捨てていくなんてあまりにも酷すぎると思うよ、アミ」

それに対してアミはこのように答えます

そうじゃないんだよ、ぺドゥリート。彼らはまだ救いの道がのこっているときに、何もせず逃げ出したんだ。彼らがもし、なにかをやっていたら、それだけでこの世界は自滅しないで済んだかもしれないんだ。水瓶の水が溢れ出すにはさいごの一滴で十分なんだよ…

なにもせずに逃げ出した…。なるほど、確かに自分自身心当たりがあるぞ。

いま見ているような逃げ出した人たちというのは、残念なことだけど“よい種”ではないんだ。もし、かりに新しい世界に住むチャンスを与えられたとしても、彼らは人々に奉仕したり協力したりする行動は取らないよ。ほんとうに単純なことだけど、彼らには愛が不足しているんだ。実際に彼らは、そのエゴイズムによって逃げるという行為に走ってしまったんだよ。健康な生活とか、心身の浄化とか、精神の進歩とかいった名目にカモフラージュされたエゴイズムだ。

自給自足はエゴイズムによる逃げだそうですwww

自給自足的な生活をしている人は宇宙人に好かれないみたいですね

愛とは奉仕することだ

このアミの辛辣な意見を聞いてどうでしょうか?自給自足系の皆様。

なんとなくアミの言葉というより作者が自給自足系の人たちを毛嫌いしてるのでは?と勘ぐってしまいますwww

僕はガンジーの「見たい変化にあなた自身がなりなさい(Be the change you want to see in the world)」という言葉を信じて、自給自足というかこういう生活を送っています。

しかし、これだけではもう足りないくらい、世界は壊れてしまっているということ。自給自足で自分は環境に負荷をかけない、というマイナスをゼロにするくらいの弱いアクションではもう地球は治らないということなのでしょう。

とりあえずこの本のこの一節から「自給自足は答えじゃないぞ」というメッセージを受け取りました。そして確かにここ数年は自分の生活のことばかり考えていたなぁ、と。

そんなもんじゃ足りないぞ!と言われてるような気がしたのでもう少し頑張りますwww

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みんなの反応

 

わたなべあきひこさん

自給的な暮らしは、エゴイズムへの逃げである」

まさに、そう思うなぁ。
それでもって、いま必要とされているのは、究極のエゴイズムなのではないでしょうか?
菌や虫や森に住む動物や植物たちを見ていると、今のヒトにはそれが一番欠けていて、何億年という時間によってつくられてきた地球という星の生態系の仕組みは、実は、種の多様性と個の多様性とそれぞれのエゴイズムによってバランスを保ってきたようにも感じられます。
愛のような抽象概念は思想的に利用されやすく難しい。愛は憎しみや宗教や戦争を生むし、究極のエゴイズムは合理的で論理的に傾向しがちだから、戦争からも逃げようとするように思います。
(誰かを傷つけてしまう可能性があるから)あんまりいい例ではないけれど、
クマが可哀想ということで森にドングリを撒くのはある人にとっては愛だったりするわけです。
そっかぁ、自然界を見るとエゴイズムが生き残る戦略ってことですよね。ある程度のエゴイズムを発揮しないと滅びてしまう。

モーリー

山崎豊さん

「私が信じるのはただ一つ

他人のために生きる人生のみが
生きるだけの価値があるということだ。」
アインシュタイン
この言葉はいいですね!

モーリー

田中英一さん

正木さんは40年くらい前から、この破滅に至る現代文明列車からドロップアウトして、新しい文明の種となれと唱えてましたね😊
逃げろ、とは一言も言ってないです(笑)
新しい文明の種!カウンターカルチャーというか、そういうスタンスがいいですよね。ただ山奥に引きこもってるわけではない。

モーリー