床暖房DIYを徹底解説③蓄熱式床暖房と即熱式床暖房【床暖房シリーズ】

どうもこんにちはモーリーです。

床暖房DIYについて解説するシリーズ第三弾です。

床暖房DIYを徹底解説①床暖に必須のパーツはこれ!【床暖房シリーズ】 床暖房DIYを徹底解説②床暖の熱源を考える(ストーブの上の鍋編)【床暖房シリーズ】

第3回目の本日は、床暖房の種類について解説します。といっても2種類のみ。蓄熱式か、非蓄熱式(即熱式)かのどちらかです。

床暖房DIYは床下にお湯を回すことが前提

まず前提として、僕のDIYシリーズは床暖房の熱源としてお湯を使います。

世の中には電気式なるものがありますが、電磁波が強いようなのでお湯方式を採用します。

床下にお湯を回すためのチューブを入れるのですが10畳のフロアの床下にだいたい80〜100mほど入れるといい気がしています。

 

チューブ長さの配分
10畳の部屋に80〜100mくらいチューブを入れよう

まえに10畳に40mの銅管を入れた時はほぼ暖まらなかったのでくれぐれも同じ過ちは繰り返さないでくださいね。

また、銅管だからより放熱してくれるし40mでいいだろうと思ってたんですが全然、素材は関係なかったように思います。

素材よりもやっぱり熱線の密度がいちばん重要な感じ。


↑これは横10センチ縦15センチの感覚で架橋ポリ管を入れてる

断熱材の中にお湯をまわすのか、蓄熱材で覆ってお湯を回すのか、という2パターンを僕は経験しました。

蓄熱式床暖房の方法

蓄熱式床暖房はなんといってもモルタル仕上げというのが特徴です。

表面のモルタルが蓄熱材なので一度温まると20時間くらい温かいらしいです。逆に即熱性には欠ける、と。

床全体から遠赤外線効果ズバズバで岩盤浴のようになるのでは。

実際かなり暖かかった!そしてこの暖かさが翌朝まで続いてるのは幸せだろうな、、、

ただ、自分がやるか、と言われると僕はやらない。

コンクリ練るのが本当にしんどかったです。僕はそんなに体力ないので、、、

あと凍結などでモルタルの中で管が裂けたりすると詰むので真冬に数日家を開けるとかが怖い。不凍液使えばいいのだけども。

蓄熱性床暖房のメリットデメリット

一度温まると20時間温かい
導入にはかなり体力を要する。レベル出しも難易度高い
トラブルが発生した時のメンテが難しい

はい。手順としてはまず断熱材を敷き詰めます。

その上にワイヤーメッシュを敷き詰めます。

ワイヤーメッシュはチューブを固定するための役割です。(あとモルタルの割れ防止もかな)

結束バンドを使ってワイヤーメッシュにチューブを固定していきます。

最後にモルタルを流し込みます。

これで完成です。

乾いたらこの上に素敵なカーペットなどを敷いて仕上げてあげる感じになります。

あ、そうそう、上の写真は「サブ」の部屋だったので疎に巻いてますがメインの部屋はこんな感じで密に巻いています。

※動画の金山家はこの上に畳を敷いてて「断熱しないのかなぁ」と思ったけど、ちゃんと暖かかったです

非蓄熱式(即熱式)床暖房の方法

蓄熱式床暖房に対して、蓄熱しないタイプの床暖房。

断熱材に溝を掘って温水チューブを埋め込む方式です。

お湯を通し始めたそばからすぐに温まります。

僕はこの方法でフローリング仕上げにしたのですが、ひとつ重大なミスを犯しました。

蓄熱式のモルタル仕上げとは違って、ホットスポットが線状になるんです。面ではなく。

線の上だけ温かいんですよ。(そりゃそう)

で、面にしたいじゃないですか。そのためにはアルミシートが必要なんです。

僕はこの工程をサボっちゃったんですねー。

そういった僕の「こうすればよかった!」という後悔を交えつつ皆さんに施工方法を紹介しますね。

非蓄熱式のメリットデメリット

施工がわりとラク。すぐに温まる。
施工精度によっては温度ムラができやすいかも

まず、即熱式床暖房の「正解」の図がこちらにありますのでこちらをご覧くださいませ


↑表面の金属がアルミシート

そう、チューブの下にアルミ、その下に断熱材という順番なんです。

これが正解なんですよ、おそらく。だってこれ製品ですもの。

そうかーチューブの下(溝)にアルミシート敷いたら表面(丘)にその熱を広げれるのかー。

なるほどね、ってあとから知りましたよ。

まあでも線も密になれば面になるんじゃい!ってことで鬼の10センチ間隔でチューブ仕込んでます。

※製品は15センチ間隔です。


さて、それでは即熱式床暖房の施工方法を解説します。

僕はフローリング仕上げにしたのでそのときのやり方をシェアします。

まずは30センチおきに根太を打ち込み、その間に断熱材のスタイロフォーム等を貼ります。

そこに、墨壺でフローリングの幅に合わせて墨を打っていきます。

今回は10.5センチ幅の板を貼るので10.5センチ間隔で墨を打ちました。


↑墨壺

理論上はこのライン上に床板の端がくるはずで、つまり釘を打つのもこのライン上ってこと。

温水チューブに釘を打ち込んだら試合終了なのでそれだけは避けたいところ…

この線と線の間にチューブの溝を掘っていきます。

溝を掘るにはトリマー という工具を使います。

今だから思うのだけどちょっと浅めに掘ればよかったな。

架橋ポリが外径13mmなので11ミリくらいで掘ってもよかったなぁ(断熱材部分のみ)。

床板の裏と架橋ボリの間に空間があると熱が伝わりません。できるだけ密着させたい。

断熱材は押したら凹む素材なので浮いてる架橋ポリを床板でギュッと抑えるくらいがちょうどよかったかもしれない。

いやー、やってみないとわからないこといっぱいあるね!

無知でずぼらな僕たちはどうしたか。

セメントを注入したんだよね!

これが結構面倒だった!

全然アルミシートの方がラクだったと思う。無知って怖いな〜。まあ何事も経験です。

あ、そうそう架橋ポリは根太彫ったところにステップルで打ち付けています。

架橋ポリは外径13mmなのでそれ以上のサイズのステップルを選んでくださいね。

床板を順に貼っていったら施工完了です。

やっぱり10.5センチの線どおりにはいかず、とちゅうズレましたがうまく管を避けて釘を打ち込みました。

あとは熱源と繋いでポンプで循環させれば床暖房完成です!

床暖房DIYを徹底解説②床暖の熱源を考える(ストーブの上の鍋編)【床暖房シリーズ】

結構暖かく感じたけど実は完成したのが春先で、極寒の真冬ではまだ試してないんです。その辺はまたこの記事で追記したりTwitterで速報したりします。

次回は応用編へ

床暖房シリーズ、書きたいことはこれまでの3記事でほぼ全てまとまった気がします。

次回はまとめと応用編ということで、熱源を太陽熱温水器にする方法や薪ボイラーとの接続、あと裏技などお伝えしたいと思いますー。

長い記事を読むのって疲れますよねーお疲れ様でした。コレ書いた僕の方が疲れてるけどね!!