台風により祖母の一周忌出席を断念。熊野からこんにちはモーリーです。
台風24号が近づいていますね…
【台風情報】29日(土)3時現在、大型で非常に強い台風24号(チャーミー)は、沖縄の南を北上しています。慶良間(けらま)空港では最大瞬間風速48.4m/sの暴風が観測されました。台風は遅い速度で沖縄付近を通過した後に速度を上げて、明日から本州を縦断する予想です。 #台風24号 https://t.co/115VdohyRf pic.twitter.com/5LrCYIbzL0
— ウェザーニュース (@wni_jp) 2018年9月28日
前回の台風では各地で停電が続きました。和歌山県内では1週間ほど電気が使用できなかった地域がかなりあったようです。
そういった方々のために「ポータブル電源」をお勧めしたところ「役に立った!」とたくさんの感想をいただきました。

今日は停電時にもっと活躍するであろう「インバーター」を紹介します。車を持っている人なら高価なポータブル電源を買うよりインバーターを持っている方が災害時の用途としては便利かもしれません。
Contents
インバーターとは;これがあれば車が発電機になるよ!
ほとんどの自動車には「シガーソケット」が装備されています。
シガーソケットとは車のバッテリーから12V電源を取り出すための、コンセント差込口のようなもの。
ケータイの充電用にこのシガーソケットを利用している人は多いのではないでしょうか。
充電には「USBカーチャージャー」と呼ばれる商品を使用します。安価で入手できてDAISOでも販売されているんですよ!
実はこの「usbカーチャージャー」の代わりに「インバーター」を挿すと、シガーソケットから100V交流の電気を取り出すことができます。つまり、一般の家電を動かすことができるのです!
つまるところインバーターとは車のバッテリーに溜まっている12V直流の電気を、100V交流に変換してくれる機械のことなのです。
車の発電量ってどのくらい?
さて、インバーターを使用すれば車のバッテリーに溜まった電力を100V交流に変換して一般家電を使用することができます。さらにエンジンをかけてアイドリングし続ければ発電もしてくれるのでガソリンが尽きるまで電気を使い続けることができます。
しかし
消費電力量>車の発電量
であるならガソリンが尽きる前にバッテリーが先に空っぽになってしまいます。
では、車の発電量はどのくらいなのか。
それは車に搭載されている「オルタネーター」の発電能力によって規定されます。
一般的な軽自動車のオルタネーターの発電能力は50A仕様なのだそうですが、それは3000rpm走行時の基準であって、アイドリング時(800rpm時)は20Aくらい。つまり、12V×20Aで240Wの発電量。
普通自動車はオルタネーターが70〜100Aのものが多くて、6割減とすると30〜40A。発電量にして360〜480W程度になるでしょうか。
このくらいの消費電力であれば、アイドリングしながら持続的に電気を供給することが可能です。もちろん、それ以上の電力を消費することも可能です。ただ、バッテリーが空っぽになる可能性が出てくるので使用は気をつけてくださいね!
追記;知人からのご意見
Oさん
なるほどー!自己消費分を差し引くとどのくらい発電量残るんだろう。車種によって違うと思いますが、持続的に取り出せる電力は理論値よりも少ないでしょう。
どんなインバーターを選べばいい?
電力の上限
インバーターは使用できる電力量の上限が決められています。
たとえば上限300Wまでのものであればテレビは見れますが洗濯機は動かせない、などの制約があります。
以下に一般家電の消費電力一覧を載せておきますので必要な最大電力を算出してみてください。同時使用する可能性があるものどうしで足し算するといいかと思います。
家電製品
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消費電力(W)
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家電製品
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消費電力(W)
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冷蔵庫(常時) | 150-600W | ドライヤー | 800-1200W |
トースター(加熱時) | 1000W | アイロン | 1200W |
電子レンジ | 1300W | 掃除機 | 1200W |
電磁調理器(卓上) | 1200W | コタツ | 600W |
自動食器洗い機 | 1300W | 電気カーペット | 500-800W |
炊飯器 | 300-700W | ハロゲンヒーター | 500-1000W |
炊飯器(IHタイプ) | 700-1300W | 加湿器 | 300-500W |
ホットプレート | 1300W | 液晶テレビ(32型) | 150W |
洗濯機 | 500W | プラズマテレビ(32型) | 240W |
洗濯機(乾燥機能) | 800-1000W | ブラウン管テレビ32型 | 210W |
掃除機 | 1000W | デスクトップPC | 150-300W |
扇風機(ACモーター) | 50W | ノートPC | 50-150W |
扇風機(DCモーター) | 5W~20W |
正弦波と擬似正弦波
インバーターには正弦波タイプと擬似正弦波タイプがあります。正弦波は電力会社が送電するAC電力と同じ波形をしているのでほとんどの家電が使用できます。
擬似正弦波は以下のように波形が異なるので、使用できない家電があります。
正弦波のインバーターの方が若干値段が高いのですが、間違いはないので正弦波を買うことをお勧めします。
お勧めのインバーター
オフグリッド生活をしているのでインバーターはいろいろ試してみましたが、これまでのところで一番お勧めできるのはこちらの商品です。これは間違いない。
音も静かだし、電源の電圧が下がれば自動で警報を鳴らしてくれて(10.2~10.8V)、もっと電圧が下がると遮断してくれます(DC 9.5V)。申しぶんない機能。とっても優秀です!
ただ、1000Wも取り出せるので少々高価です。下位クラスのものは多少安価で入手できます。
純正弦波インバーター 定格300W 最大600W 輸入電圧 12v 輸出電圧100v (BERT-300-50/60-12-100)
このシリーズは使用したことがあるので「これはいいよ!」と自信を持って言えるのですが、正直、インバーターって正しい選び方が未だにわからないんですよ。
同じスペックでも全然値段が違っていたり。いろいろ試してみたけど安物はファンの音がうるさかったり、すぐに壊れたり、といったことがありました。購入前にしっかりレビューは読んでおいた方が間違いないです。
BESTEK カーインバーター 300W シガーソケット 車載充電器 USB 2ポート ACコンセント 2口 DC12VをAC100Vに変換 MRI3010BU-E04(バッテリー接続コードなし)
POTEK インバーター 1000W DC12VをAC100Vに変換 カーインバーター ACコンセント2口 USBポート 出力/入力電圧と消費電力可視 車載充電器 12V車対応
まとめ
そういうわけで災害時に備えて一台は持っておきたい「インバーター」。
車から家にコードを引くために合わせて買いたいのは「延長ドラムコード」。
インバーターとドラムコードがあれば数日間の停電くらいなら対応できるでしょう。
車のバッテリーをスペック高いものに変えておくとより安心できますね。
また、いっそのこと発電機を購入しておくのもいいですね。
ガソリン式発電機に抵抗のある人は、ガスボンベで発電するタイプなんかもありますよ。
それではみなさん最大の警戒をして今度の台風を乗り切りましょう!無難・小難を祈ります!