こんにちはモーリーです。熊野はお盆を過ぎてめっきり涼しく秋の気配です。
さてさて、今日は新企画なのですがecoばか的観点から「こんな町に住みたい!」と思える町を今後紹介していこうと思っています。
今日はそのシリーズ第一弾、屋久島についてです。
Contents
屋久島ってどんなとこ?
屋久島は誰もが「屋久杉」などでイメージできると思います。一度は行ってみたい!と憧れる島ですよね。
規模感としては、島を一周するのに車で3時間くらいのようです。思ったより大きい!淡路島よりやや小さいくらいだそうです。
屋久島の自然
屋久島は神秘的な森が特徴ですね。島の90%が森林だそうで、自然林が残されている宮之浦岳を含めて島面積の21%が世界遺産に登録されているそう。
それから豊富な水量。湧き出す水は超軟水でとても美味しいそうです!
海ももちろん綺麗でウミガメの産卵地としても知られます。
ダイビングショップもたくさん。シーカヤックも楽しめます。
雨量が日本一
屋久島は「月に35日雨が降る」と言われるほど雨の多い島で、年間雨量は日本一。熊野以上の湿気地獄ってこと…?相当なものですな、きっと。
温泉
温泉も豊富です。中には海に面したワイルドな温泉も。水着着用不可の混浴とのこと!!
水力発電100%の島!
さて本題です。なぜecoばかな僕が屋久島に住みたいと思ったかというと、屋久島は水力発電で電気を自給している島なのです!
3つのダムで1万3000人分の電力を
屋久島のダムを所有するのは「屋久島電工」という会社。九州電力ではないのです!
屋久島電工は3つのダムを所有していて一般家庭1万7000軒ぶんの電気を発電することができます。屋久島は人口1万3000人、世帯数は6800世帯。一般家庭と、年間観光客約30万人を受け入れても十分なほど発電しているのです。
バックアップ用に火力発電所もありますがほとんど稼働しなくても賄えており「水力で電力自給している島」と言えます。
発送電分離を先取り
発電しているのは屋久島電工ですが、それを届けているのは別の会社。発電と送電を分ける「発送電分離」方式が屋久島では採用されてきました。送電は九州電力を含めた4社が担当しています。
電気自動車への取り組み
鹿児島県は屋久島を「CO2フリーの島」としてブランディングすべく、島民への電気自動車補助を導入。
車種によっては100万円の補助が出て、半額ほどで新品の電気自動車が購入できます。これによって219台の電気自動車が導入されました。
一般家庭の電気も水力由来、車のエネルギーも水力由来。
こんな、世界に誇れる島が日本にあったなんて!!
とはいえ、219台。6800世帯数の割合でいうと3%ほどしか普及していません。もっと普及したらいいのになぁ〜。
屋久島に行ったらぜひ電気自動車をレンタカーで借りてみてね!→シーサイドホテル屋久島レンタカー
屋久島に暮らそう
屋久島への移住、いいな〜!って思った人へ。以下の方法で移住がスムーズになりますよ!
1、屋久島移住ガイドを参照するのだ
とっても素敵な移住サイトがありましたよ。各集落の紹介などもあって、島暮らしの様子がわかります。このサイトの運営主は屋久島町役場 企画調整課とのことでなかなか力が注げていないのか、空き家情報はゼロでした。
家探しは民間の不動産屋さんのHPを見た方がいいのかもしれません。
2、地域おこし協力隊に応募するのだ
屋久島では地域おこし協力隊制度を導入しています。
移住にあたって家も仕事も用意してくれる協力隊制度は移住の入り口にはとってもおすすめです!
3、お試し移住するのだ
町がお試し住宅を数件用意しているそうです。
試しに住んでみるのもいいんでないの!
住むだけでいい。地球に無害に生きていくことができる。
さて、屋久島の魅力はその大自然と、エネルギー自給政策。
僕は関西電力の支配下において大手電力会社の電気なんて使うものか!とソーラーパネルでオフグリッド自家発電に挑戦しています。今年の夏は暑さが半端なくてクーラーを使うまいと必死でいろんな工夫を施してきましたが苦労虚しく結局暑さに惨敗することになります。

無理してこんなオフグリッドの苦労をせずとも、屋久島に暮らすだけで環境への影響を最小限に抑えることができるんだよなぁ。しかもエアコンの電気さえも雄大な川が提供してくれるのです。暑さを我慢しなくていい。ああなんということ…!
僕は今後オフグリッドを広めていきたいという思いがあります。原発由来の電気を使用したくないし、化石燃料を燃やす発電方法も変えていかなければならないと思うからです。でも、オフグリッドなんてしなくても、電力をすでに自給している”スモールグリッド”な町や村に移住する方が手っ取り早いと思います。
それから「ああ、自分は生きているだけで環境を破壊してしまっている。貧困を助長してしまっている。」と生きることに罪悪感を感じる人も屋久島ライフ、いいんじゃないでしょうか。かつて僕はそういう罪悪感を抱いて生きている人間でした。スモールグリッドな島で、環境破壊のグリッドから離れて生きていくという選択は他より容易に思えます。つまり、「島のモノだけで生きていく」ってこと。
屋久島はそういう意味でかなりポテンシャルがあり、救いのある島だと思いました。
もしこれから田舎暮らししたいという方はぜひ検討してほしいと思います。