古民家をオフグリッド化する際に僕が用意したもの

こんにちは。燃え尽き症候群3日目。ようやくイベントの後片付けを始めたけど雨に打たれてやっぱり家に引きこもっているモーリーです。

テンダーさんによる「古民家まるっとオフグリッド化WS」を10/23に主催させていただいたんだけど、とにかくいちばん気にしていたことは

モノが不足してないかということ。

だってコレがないから買ってきて!と言われても普通のホームセンターには売ってない専門的なモノばかり。

今回は主にアマゾン、モノタロウ、(そして秋月電気)を中心に買い揃えましたがあのAMAZONですらお届けまで2週間かかるようなもの(要は中国からの輸入)が多かったりして、機材の仕入れに関しては本当に気を使った。

今日はWSのために仕入れたものを一覧でご紹介。主には今回参加された方のために、あるいは今後どこかでオフグリッドを実践したい人のために、シェアさせていただきますー。

ソーラーパネル関係

【パネル】

まずやっぱり必要なのはソーラーパネル。これがないと始まらない。

いろんなサイトを見てだいたいの相場は「100W=¥10,000〜15,000」といったところが最安。

参考

そんな相場でたとえば1kWを用意しようと思ったら10万円が必要ということになる。なんとか1円でも安く、と思った僕はヤフオクで1円スタートの「せり」に参加してみる。

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実はこれが人生初のヤフオクデビュー。

案外、簡単に安く落札できた(¥12,533で落札、しかし送料が¥34,000。ナンテコッタ!)。

でも合計しても1kWを¥46,233で落とせたことになる。相場に比べるとかなり安い。一応、「わけあり」とのことだったけど開封してみて特に悪そうなところはなかった。

でも実際にチャージコントローラーとバッテリーに繋いでみると、発電能力に難あり?一枚あたり200Wも発電してるところはまだ見たことない。最大100W弱ぐらい。まあ、結論を出すのは気長に待ってみよう。

【ケーブル】

ケーブルは、5mのものと20mのモノを用意した。12ボルト系はパネル〜チャージコントローラーの距離が近いので5m、24ボルト系は屋根をまたいで室内にケーブル引き込んだので20m必要という試算。だいたいのテキトーで注文したけど、距離はちゃんと測ったほうがいい。

それから24ボルト系ではパネルを2直2並で接続したけど、並列接続に必要なのがy字コネクタと呼ばれるモノ。

なんでも多めに今回は注文したので、このケーブルが2本余った。もし欲しい人がいたら1本千円でお譲りします。

 

バッテリー

バッテリーはよくわからないからテンダーさんの真似。12V系にひとつ、24V系に4つ。計5つ購入。

これだけ出費したのにバッテリーの寿命は2年とか言われたら凹む…。今回いろいろ買い揃えてこれだけは言えるということがあります。「関電と契約し続ける方が割安」。いったいいつ元がとれるんだー!それでも関電にさよならするのはいまの送電システムには無駄が多く環境を破壊しているし、原発の電気も使いたくないから。ひとりひとりの行動の変化が社会全体を変えていくと信じてぼくは泣きながら一歩踏み出すことにします。

行政局の公用車や消防車のバッテリーなどは2年に一回定期的に交換されるとのこと。その際の廃バッテリーを入手できるルートが確立できたらいつか元が取れるかもしれません。

チャージコントローラー

チャージコントローラー選びに関しては今回いちばんむずかしかった!

選び方に関して詳しく説明が書いてあったのが「蓄電システム.com」というサイト。

このサイトの中の「チャージコントローラーの選び方」なるページを熟読しました。

チャージコントローラーは流せる電流と電圧の最大値があって、それ以上の電気が流れると壊れるんだそう。

今後のソーラーパネルの増設も考えて、12V系には最大100V20Aのものを、24V系には最大100V40Aのものを用意。

MPPTチャージコントローラー Tracer4210A 商品詳細(蓄電システム.com)

40AのものはAmazonでは取り扱いがなかったので蓄電システム.comで購入。

テンダーさんいわく「あそこはよその1.5倍くらい高値で販売しているが、その後電話での質問に丁寧に答えてくれるのでそれだけで利用価値がある」とのこと。

ぼくも電話で問い合わせた時親切に教えてもらいました。いい会社!この、tracerシリーズは液晶もついていて発電量とか、使用電力なんかが一目でわかる優れもの。テンダーさんも「コレいいなあ」と言ってたよ!

 

照明関係

参加者の皆さんが「結構明るいじゃん!」と舌を巻いていたのがこちらのLED。

ひとつ500円弱と価格も安く、消費電力もたったの2W。今回のWSでは玄関と床の間の「ちょっとしたスペース」に取り付けたけどテンダーさんの「てー庵」は部屋のメイン照明に使用しているそう。4畳半で4つ使用しているみたいです。ご参考までにー!

この不思議なGU5.3という口金はAmazonにはなかった。ぼくは秋月電子という会社から購入。1個100円。

p-04658GU5.3(MR16)口金ハロゲンソケット

それから「木星の間」のエジソンバルブLED(テンダーさんいわく「ラブホ照明」)はこちらから購入できるそうです。

 

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それから「火星の間」のあの味気ないLEDも念のため添付。うーん、あれはちょっとナシだったなあ

あ、そうそう今回すごく便利だなと思ったのが「調光器」。ぼくの中でいちばんベストな作戦は多めに500円LEDを部屋に取り付けておいて、明るさは調光器で調節、というパターン。

念のため、E26の口金も添付。わざわざ引っ掛けシーリング用のものを購入したのに実際にはチョッキンしてケーブルを剥きました。

冷凍庫

冷凍庫めっちゃ悩んだ!!

まず最初に購入を検討していたのがこちら

3_013006000004ステカ166L冷蔵庫

166リットルの大容量で定格消費電力は40~100W。すげー!昔の電球灯すくらいの消費電力じゃないか!

しかしお値段が張るのと(¥168,000)なんと在庫切れ、今回のWSに間に合わないと言われぎりぎりまで悩んだ挙句最終的に購入したのは澤藤電気のエンゲル冷凍庫60Lタイプ(車載用)。

使用してみて、消費電力も少ないのはもちろん、冷やす力が強くていい!パワーマックスに設定したら缶ビールなんかはすぐ冷えます。

太陽光の恵みで冷えたビール!!最高!

このエンゲルシリーズは14リットル〜様々なサイズで販売されています。ちなみに60リットルの上は80リットルだったかな。

その他

※シガープラグを購入する際は24Vも対応しているか注意したほうがいいよ!(ぼくはそこを見落としていました…)

VCTFケーブルはなんにでも使える(汎用性がある)から長めに買っといても損はないよ!とテンダーさんに教えてもらい、100mを購入。

interphone-cableインターホンケーブル(100m 2芯)モノタロウ / 2000円前後

気づいたこと

以上の物を買い揃えるのに25万円前後の費用をついやしている。

家電は探せば結構12V対応のものが多くて、そしてそれらはACDCどちらにも対応できるパターンが多くて

今後オフグリッドを目指そうと思う人は、一気にそういう直流家電を揃えると出費がイタイです。

少しずつ自宅の家電を直流仕様の物にシフトして行って、最後にソーラーパネル購入→オフグリッド化、とすると無理なくオフグリッドに移行できると想います。

ぼくは生き急いでいるので一気にやっちゃったけど。少しずつでいいんだと思う。

特に、最近の冷蔵庫の消費電力の下がり具合が本当にすごい。それだけでもまずは買い換えてみるといい一歩かもしれません。

今回紹介したもの以外にも、結構いろいろありましたよ。いやあ、やっぱり太陽の恵みでビールが冷えるっていうのがいちばんの感動ですな!!