こんにちはモーリーです。
今日はコンポストトイレrelifeのメンテナンス方法について記事にしたいと思います。
メンテナンスは主に以下の作業にまとめられます。
- 便器の洗浄
- おしっこタンクの処理
- 攪拌容器の基材の交換
それでは上記の各項目について詳細を書いていきたいと思います。
Contents
はじめに;メンテナンス性を重視した構造
RELIFEの商品開発で一番力を注いだのがこの大小分離便器のメンテナンス性です。
日々、汚れるところがこの大小セパレーター部分です。そして、水洗トイレではないので水でジャブジャブ洗えません。さてどうするのか。頭を悩ませました。
このトイレは蓋が開閉するのはもちろん、座る部分、そしてその下の中間板も開きます。
メンテナンス性を考えた時に、こうした特殊な構造になりました。
では実際にメンテナンス方法を見ていきます。
大小セパレーター部分の洗浄
なんといっても、日々汚れるのはこの大小セパレーターです。
おしっこの黄ばみ、うんこの飛沫などがどうしても付着してしまいます。
おしっこに関してはその都度少量の水で流すのがオススメです。あまりたくさん流すとタンクがすぐにいっぱいになるので注意です。
また、洗浄のときに基材部分に洗浄水が侵入し水分を多く含んでしまうと、匂いの原因になったり基材交換のサイクルを早めることになりますのでできるだけ水分が入らないように気をつけてください。
洗浄には少量の水を最小限に抑えることが必要で、それにはこういったジョロがあると便利です。
また、うんこの飛沫はトイレクイックル等で拭き取り掃除。
基材にダイレクトに入ってしまうので水で洗浄することはおすすめしません。
あるいは、中間板をパカッと開いて大小セパレーターを取り出して水で丸洗いする、というのがベストです。
おしっこタンクの処理
relifeには10リットルタンクが標準装備されています。
土台となる箱の中に、自然にカエル・10リットルタンクが同時に入ります。
人の尿は一回200~250ml。1日平均5〜7回ほどで、大人ひとりが1日に出す尿の総量は1000~2000mlと言われています。なので、一人で使用する場合は5日〜10日ほどでタンクがいっぱいになります。(参考;排泄の基礎知識(排尿編①):数字で見る排尿の基本)
肥料として使用するには10倍〜20倍に薄める必要があります。
その場合はこのような雨水タンクなどと併用するといいかもしれませんね。液肥も自給!
尿は窒素リン酸カリを多く含む優秀な肥料なんですよ〜
画像引用;https://gigazine.net/news/20090915_tomatoe/
また、肥料としての使用ではなく、どこかに捨てるといったときは毎度同じ場所に捨てないことに注意が必要です。
薄めて捨てない限りは栄養分が濃すぎて、植物を枯らしてしまうことがあります。毎回同じ場所に捨てていると植物が育たない土壌になってしまいます。
タンクはその都度水洗いしてください。
標準装備のものは素っ気のないただのタンクですが、別売りのコック付きのものだと便利さが増します。
尿ホースを外に出して地面深く穴を掘って、メンテナンスフリーにすることもできます。
攪拌容器の基材の交換
基材には腐葉土を使用するのを僕はオススメしています。
ホームセンターで買うと18L300円くらいで入手できます。車を持ってないとか、ホームセンターが近くにないという方はamazonでも購入できます。
これに、微生物資材などを混ぜると発酵力が増して、交換頻度が少なく済みます。
交換のタイミング
基材の日々の分解力と、もともとの包容力を超えて大便が溜まってくると水分が多くなり「ねちょねちょ」な状態になります。
こうなってくると、匂いもキツくなってきます。「発酵」よりも「腐敗」が勝ってしまうといい肥料にもなりません。できればこうなる前に基材を交換しましょう。
できれば基材を長持ちさせたいので「健康なうんち」が出せるように食生活を心がけましょう!
交換の方法
基材は未発酵分を含んでいる状態なので一旦土嚢袋などの通気性を確保できる袋や容器に入れ替えます。
そうして雨の当たらない場所で1〜3ヶ月ほど放置し、完全に発酵させてから肥料として畑や山に戻すことができます。
攪拌容器はよく洗浄して、新しい腐葉土を入れて再び使用します。
自然にカエルから直接土嚢袋に移すのはちょっと難しいので僕はいったんコンクリートなどを混ぜる「船」に中身を全部出してから、スコップで土嚢袋に移し替えています。
これが結構重労働。
手も汚れるし。顔をしかめて作業をしています。できればこんなことしたくない。そう思った僕はいい方法を思いつきました。
基材をしばらく交換しなくていい㊙︎裏ワザ
僕は思いつきました。3つくらい「自然にカエル」をサイクルして使用していたら、あの重労働は不要になるのではないかと。
うんこの成分は「含まれている水分を除くと、殆どが腸内菌の死骸や死滅した細胞であり、それに、少量の食べ物の滓(未消化物を含む)が混ざっているもの」とされています。この固形分も分解されて多くは水と二酸化炭素になります。
つまり、うんこが完全に発酵するとほとんど何も残らない。
ということはうんこが完全に発酵する時間を与えられるだけの数、自然にカエルを揃えたら半永久的に基材を交換する手間が要らなくなるのではないだろうか!!
これはどこかの大家族なご家庭と一緒に実験できたらと思っています。
まとめ
以上がコンポストトイレRELIFEのメンテナンスの全貌でした。
煩雑に感じられたかもしれませんが、実際にやってる身としては「たったこれだけのこと」という感じです。
たったこれだけの手間を省くために地下深くに下水道を作って莫大な石油を投じて消毒液を河川に放流して無駄な税金を投じてきたんだなぁ。
自分の出したものは自分で処理をする、それって当たり前のことじゃないか。
手間もない、不潔感もない、快適に自らのモノを処理することができる、
そんなトイレが世の中にはあるんです。
だからどうか、まずは自分の糞尿を返せる場所がある環境に暮らしてください。
コンクリートに覆われてる場所に、うんこは返せませんから。