はじめまして!ぼくは和歌山県新宮市熊野川町というところで地域おこし協力隊として活動している森雄翼(プロフィールはこちら)です。
ぼくはいま、協力隊として古民家を改装しゲストハウスを開業する準備を進めています。熊野古道客や、町内観光のお客さんが少しでも増え、楽しい時間を過ごしてくれたらと思って事業を進めています。

しかしこの時代、地方ゲストハウスがブームにもなりつつあり、なんだか二番煎じといいますか、ブームに乗っかった感が否めない。
本気でやるならただのゲストハウスでは面白くない!

ところでこれからの事業は「買い手よし、売り手よし、世間よし」の三方よしに加えて「未来よし」の四方よしであるべきだ、と考えます。未来に負荷をかけない、自然と調和した暮らし。そいういことをコンセプトとした宿をぼくはやりたいと考えました。電力・火力を自給し、土とともにある暮らしをデザインする「オフグリッドゲストハウス」を目指したいと思います。

オフグリッドを目指す理由

ぼくは5年前、311の東日本大震災が起きた後、ボランティア活動で仙台に入りました。

現地で津波被害にあった空家をお借りすることができ、自分たちで改修してボランティアを無償で受け入れる「カメハウス」を運営開始。述べ400人超のボランティアさんの活動拠点として機能しました。

約8ヶ月の運営にて役目を終え、同時にぼくも東北の地を離れました。

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ボランティアと地元の方の交流の拠点にも。[/col3] [col3]

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被災地を見学するツアーも実施。[/col3] [col3]IMG_0020 1

野菜を配る活動を主に行っていました。[/col3] [/colwrap]


若い時代の1年間をあのような形で東北に滞在したことで、多くのことを感じ、また自分の常識や信条も大きく揺らぐこととなりました。

なによりも、東北に住んで一番に感じたのは「日本人のこの生活は多くのものを傷つけている」ということ。

フクシマ原発事故。ぼくたちが何気なく無尽蔵に使用する電気は地球上に「帰れない故郷」を作ってしまった。

そして今後多くの健康被害が出てくるでしょう。東北で出会ったたくさんの大切な人を、いまもフクシマ原発による放射性物質が苦しめていることにとても憤りを感じます。もっと思いを馳せると、ウラン採掘工場の労働者やいまもフクシマ原発で収束活動をしている現場の方など多くの方が健康を害しながら働いている。そして放射性廃棄物の処理は今後数百年(それ以上)も管理しなければならない。私たちの「豊かな生活」のツケを子や孫の代に払わせる構造となっていることに気がついたのです。

未来から豊かさを奪う「借金」のような生活をぼくは送りたくない。未来を食いつぶさない「いまあるもので得られる豊かさ」を味わう生活が送りたい。そして、そんな宿をもう一度どこかでやってみたい。多くの人と、本当の豊かさを分かち合うゲストハウスを。そんな思いから、今回オフグリッドゲストハウスを開業するに至りました。

リノベーションする物件とリノベを手がける人物

今回改修する家は約70年前に建てられた昭和の古民家。まだまだ古民家としてはそんなに年数が経っていないほう。

ですが、2011年に紀南地方を襲った大型の台風による水害で床上1メートル浸水。

当時から空家で、水害後も管理されることなく、閉め切られた状態のままでした。

なので年数のわりに傷みが激しく、特に屋根は雨漏りがひどく、まずは屋根を改修するところから始まりました。

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立派な佇まいの家です。[/col3] [col3]IMG_0480
屋根は自分たちで降ろしました。[/col3] [col3]IMG_8990
雨漏りがひどかったところは大きな穴が空いています。[/col3] [/colwrap]

ごく控えめに言っても素人が手をつけるにはかなり上級編の物件です。

そんなところにふたりの救世主が現れました。どちらも「あるもんで」を信条とした、廃材建築のスペシャリストです。このおふたりと一緒に、今回リノベーションを進めていくことを決めました。

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新谷きょうへいさん(通称ぺいくん)
那智勝浦に孫ターン。便利屋としてなんでもこなすうちに大工技術が身についてしまったという。自身も薪生活を実践し、オフグリッド生活に詳しい。動物に懐かれやすい。[/col2] [col2]IMG_1029
ウッキー富士原氏。
和歌山市在住。本職絵描き。廃材建築家としてリノベーション物件多数。災害があると必ず現場にかけつける、優しくてカッコイイうっきーさんです。[/col2] [/colwrap]

進捗状況

  1. 屋根
    屋根の改修には約2ヶ月間、合計160万円ほどの費用がかかりました。長くつらい戦いでした...。[colwrap][col3]IMG_0479瓦を剥がしていきます。[/col3] [col3]IMG_0571屋根の改修は地元の大工さんにお願いしました。[/col3] [col3]IMG_1692完成![/col3][/colwrap][colwrap] [col2][kanren2 postid="1058"][/col2] [col2][kanren2 postid="1090"][/col2] [/colwrap] [colwrap] [col2][kanren2 postid="1105"][/col2] [col2][kanren2 postid="1222"][/col2] [/colwrap] [colwrap] [col2][kanren2 postid="1299"][/col2] [col2][kanren2 postid="1305"][/col2] [/colwrap] [colwrap] [col2][kanren2 postid="1384"][/col2] [col2][kanren2 postid="1397"][/col2] [/colwrap]
  2. 客室内装(現在進行中)
    内装はコストを抑えつつ、外国人が喜ぶトラディショナル・ジャパンな内装を目指しています。
    あとは漆喰を塗って、天井を貼って、床貼り!
    [colwrap] [col3]森さん 贈呈用¥WKYM_0442梁と柱に黒いオイルを塗り込みました。[/col3] [col3]IMG_2082安く購入した端材も磨き上げて一面に貼ると圧巻。[/col3] [col3][/col3] [/colwrap] [colwrap] [col2][kanren2 postid="1408"][/col2] [col2][kanren2 postid="1690"][/col2] [/colwrap] [colwrap] [col2][kanren2 postid="1797"][/col2] [col2][kanren2 postid="1829"][/col2] [/colwrap]
  3. ウッドデッキ(現在進行中)
    [colwrap] [col3]IMG_2152コンクリを壊して土台をつくります。[/col3] [col3]IMG_2178束石を並べて基礎とします。[/col3] [col3][/col3] [/colwrap] [colwrap] [col2][kanren2 postid="1861"][/col2] [col2][kanren2 postid="1881"][/col2] [/colwrap]
  4. キッチン
    香川県丸亀市の「廃材天国」さんを参考に、薪のコンロを自作します。
    BAR風のカウンター、壁には一面のお酒がずらり。生ビールがとにかく安い。旅人どうしが飲んで語らい、そして地元の方も集う、ざっくばらんで自由な空間。
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    業務用ガスレンジを基礎としてつくりあげた廃材天国のステンレスかまどを参考に。[/col3] [col3][/col3] [col3][/col3] [/colwrap]
  5. トイレ
    トイレは絶対コンポストトイレ!トイレへの情熱ハンパないです。うんこを地球にお返しすることから自然の循環が始まります。現在試作中で、女性の方も安心してご利用いただける、ゴージャスなコンポストトイレを目指しています。
    [colwrap] [col2][kanren2 postid="1908"][/col2] [col2][/col2] [/colwrap]

[voice icon="http://ecobaka.com/wp-content/uploads/2014/08/IMG_3314-e1454015235982.jpg" name="モーリー" type="l"]随時更新していきます![/voice]

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