これからは空気電池の時代!?その仕組みを解説!

こんにちはモーリーです。今日は「電池」の話題。多くの人にとって身近なようでよく知らない存在なのでは?

そんな電池の中で、今日とりあげるのは空気電池。みなさん知ってますか?知らない?いや、知ってると思うなぁ。

空気中の酸素を電極として使うというなんともトリッキーな電池なんですがその空気電池がこれからのエネルギー問題を解決する糸口になるかもしれません。

空気電池とは?

通常、電池と呼ばれるモノにはイオン化傾向の異なる2種類の金属を正極・負極に用います。

電解溶液の中で、イオン化傾向の大きい負極は電子を放出(=酸化)、イオン化傾向の小さい正極は電子を受け取る(=還元)という反応がおきます。両極のイオン化傾向の差が大きいほど生じる電圧も大きくなります。

「空気電池」ではこの正極に空気中の酸素を使います。正極に金属板を入れなくていいために小型化が可能であったり、負極金属板を最大限充填できるためバッテリーとして長持ちする(=大容量)というメリットがあります。

また、負極の活物質を補充することで永続的に電気を取り出すことは可能ですがまだ「充電」の技術は開発途中なのだそう。日本ではNIMSという研究機関がその分野の研究を進めています。これからに期待大!

あれも空気電池

そういえば小学校のとき理科の実験でやりませんでした?活性炭(備長炭)にアルミホイルを巻いて電気を取り出す実験。あれも実は空気電池なんです。活性炭は電極ではなく酸素を固着するための媒体です。そしてアルミが負極。塩水が電解水なんです。

活性炭に塩水ティッシュを巻いて…

アルミホイルで覆います。

正極(活性炭)と負極(アルミホイル)をそれぞれ電子スピーカーにつなぐと音がなりました。

これを直列で繋げてやると電圧が上がります。

リチウムより活性炭?

さて、この空気電池の仕組みをリチウム電池に応用して電気自動車に使おうというのが世界の流れとしてあるようですが、僕はこの「炭」こそもう一度見つめ直すべき素材なのではないかと思うのです。

実は以前にも記事に書きましたがこの活性炭を使用した発電で特許をとった発明家が奈良に暮らしています。

この博士の技術では、こんな小さなユニット一つで1〜1.5Vの電圧を出すことができます。

博士の特許の秘密はこの活性炭シートと吸湿紙にあるそう。

このユニットを直列で繋いで繋いで10ユニットくらいでケータイの充電はできるまでには至ったそうです。

博士の話によるとこのシートを何千、何万と重ねると12Vバッテリーにも充電できるレベルになるんだとか。理論上ね。

博士はこの特許を買ってくれる先を探していて、初対面の僕に

森くんこの特許3億円で買わないか

博士

と申してきました。いやいやそんな詐欺みたいな話怪しすぎるっしょ…

モーリー

あ、俺がある会社の社長になれたらその特許買いますよ。

うそーん!!自分でも信じられないんですが人生に彷徨いまくっていた当時の僕は結構本気でこの話に乗りかかります。そのあたりの顛末は以下の記事に買いています。

田舎暮らしやめるのをやめました

頭を冷やして「つい魔が差したな…」と思ってその後博士とも疎遠になっていました。でもなんか心残りはありまして。これが未来のエネルギーになる可能性は0ではないよなぁと。1年が経った頃にまた博士から連絡をいただきました。

森くん、国内限定の特許を安く販売してあげる

博士

 

う〜ん、なんか気になるからとりあえずまた話を聞きに行きます!!

ってわけで明日は奈良出張。どんな話が聞けるかなぁ。

続きはまた報告します!