こんにちはモーリーです。
みなさんは「ギフトシェア」あるいは「ギフトエコノミー」って聞いたことありますか?
ギフトエコノミーとは「ギブ&テイク」の価値観ではなく、「ギブ&ギブ」つまり与え合って成り立つ経済のこと。
そんな世界を実際に実現しようと動いている人々がいます。有名なのは共生革命家のソーヤー海さん。
そして、さらに「ギフト」という言葉には「才能・個性(=天からの贈りもの)」という意味があり、お金だけでなく「自分の得意なこと・好きなこと・できること」を与え合おうという生き方のことを「ギフトシェア」と言います。
そんな「ギフトシェア」の世界観で運営する宿泊&カフェが淡路島にできるということで、開業前だったけど覗きに行ってきましたよー!(※現在は開業しています)
Contents
この、ギフト制宿泊&カフェを立ち上げたのはイケメンな龍見亮太さん。通称Rioくん。
青山学院大学を出て、 コンサル会社でバリバリ働いて、エリートコースまっしぐら!だった彼は仕事を辞めてハワイに移住します。
ハワイでは携帯の電波も届かないような山の中で自然と共に暮らす生き方をしながらネイティブハワイアン(原住民)の文化や価値観を学び、その後帰国。
帰国後は、自転車で日本一周しながら、毎週末に辿り着いた土地でイベントを開き、自身が講師となり収益を得る生き方をしていました。
しかしある日突然「もうこれ、全部与えてみよう」ってことで参加費とか取っ払っちゃった。そして、「イベントは僕からのギフト。イベントとお金(参加費)を交換するのではなく、贈り合うことをしたいので、まずは僕からのギフトとしてイベントを受け取ってください。そして、もしあなたも何かを贈りたいと思ったら、贈りたいものを贈りたい分だけ贈ってください」というスタイルに変えた。
そしたら所持金が減るどころか、なぜか増えてって、しかもお金以外にもたくさんの嬉しいギフトがどんどん廻ってくるようになって、今まで味わったことがないような豊かな暮らしになっていったんだって。
その後彼は四国お遍路88箇所の旅に出ます。今度の旅のテーマは「とことん受け取る」。所持金ゼロで1200キロの自転車旅でした。
モーリー
Rio
この二つの旅に共通するのは「ギフトを贈り合う豊かさ」
この旅がギフトシェアコミュニティmusubiの原点であるとRioさんは教えてくれました。
宿泊&カフェmusubiってどんなとこ?
ではRioさんが作ろうとしている世界、GiftShareWorld”musubi”って一体どんなところなんでしょうか。
それはシンプルに「ギフトで成り立つ世界」。
“贈り物”という意味以外にも、
天からの与えられた贈り物、
つまり「個性」や「才能」という
意味もあります。
musubiに訪れた人たちが、
「自分のギフトとはなんなのか?」
を自分自身に問いかけ、
「見つけたギフトを
どう表現していくのか?」
を対話を通して探求していき、
自分という人間(ギフト)を
再発見していく。
そういった
才能や個性、モノやお金など、
たくさんのギフトが持ち寄られ、
愛ある循環の渦が
どんどん産み出されていく。
それがmusubiという場です。
引用;campfir
みんなが自分なりのギフトを持ち寄って与え合う。
それで成り立つ理想の世界をこの場所から、ということなんだけどすでにこの建物の中の布団や食器類などの備品は誰かの「ギフト」で揃えたものばかりだそう。ギフトで溢れた空間。
そして宿泊費も「ギフト制」です。しかも、【次に泊まる人への】ギフトとして残します。
musubiの宿泊は、定価が存在しません。宿泊代はあなたの前に訪れた人が、顔も名前も知らないあなたのことを想い、すでにお支払いしてくれています。ここであなたが受け取るサービス、体験、気づきはすべて誰かからの”ギフト”。まずは、“ギフトを受け取る”という体験をお楽しみください。その後、もし自分も次の誰かにギフトを贈りたいという気持ちが溢れ出たら、自分が贈りたいと想った分だけギフトしてみてください。(※ギフトは強制ではありません)
ふむふむー。なるほどね。ギフトはお金に限らず「個性」や「才能」でもOK。僕は以前泊めてもらった時はギフトとして「コンポストトイレ」を置いてきました。
置いてきたと言っても最低限のお金はいただきました。
Rio
(引用;未来の暮らし方vol.1 〜Rioさんに学ぶ新しい経済のカタチ『半L (Love) 半X』〜)
ということで僕が本来得る「利益」の部分をギフトとして、置いていきました。線引きが大事とのことです。
「与え合い」について思うこと
僕自身は、このギフトシェア(与え合うことで成り立つ世界)の価値観を学生時代に体験したことがあります。
311の東日本大震災。その被災地ボランティアで1年間仙台に暮らしていた時。僕はボランティアだったんだけどどの団体にも所属せず、ひたすら市場で余った野菜を仮設住宅や避難所に届けていました。
今思うと不思議なのが、その活動費ってどこから湧いて出てたの?って話。補助金も取れたりしたけど活動用の車を購入してほぼなくなったしどうやって維持していたんだろう。一つは「カメハウス」の募金箱。
カメハウスっていうのは津波で被災した家を僕とボランティアさんたちで改修して、ボランティアが無料で泊まることができるように解放していたゲストハウスのこと。そこに目立つようにさりげなく募金箱を置いていたんだけどたまに開けると誰が置いてったのかわからない大金が入っていたりしました。
「無料」なんだけど、泊まってくれた人が僕に「ギフト」してくれて、活動を続けることができた。
モーリー
僕個人としてはGiftshareはわざわざWorld化するものでもない、と思っていて。Giftshareはひとつの【真理】だと思うのです。つまり、惜しみなく与える人生には、惜しみないギフトが用意されているってこと。それは真理であり実践さえすればその世界に生きることは可能なのです。
でも多くの人はそんな風にまだ世界を信用することができない。そう、Giftshareの価値観に生きるには「世界を信用する」ってことが一番重要な部分。だからRioさんのmusubiは「信じてもいいんだよ、ここにgiftで成り立つ世界があるじゃないか」というシンボル的な形で今後多くの人の背中を押すのかなぁなんて思っています。
マークボイルも同じこと言ってた
大好きな本があります。一切のお金を使わずに暮らす人の本。
その中でマークボイル氏は以下の言葉を残しています。長いけどめちゃくちゃいい文章だからぜひ全部読んでみて。
これはGiftshareの理念そのもののように思えます。
与えては受け、受けては与えるという有機的な魔法のダンス。この流れに乗るにはひたすら世界を信じなさい、と。
そして愛情、
ギブ&テイクという価値観を思い切って捨ててみて、この世界を信頼して、心地いい魔法のダンスに身を任せてみる。そんな風に生きてみたいなぁ(僕はというと子どもが生まれてからはこのダンスが踊れていない。守るものがある状態で世界を信用するのはあまりにも怖い)。
ぜひmusubiに行ってみて!
与え合いの心地よさを感じに、ぜひ淡路島のmusubiに行ってみてください。Rioくんと会って話してみてください。きっと大切な何かを思い出したり気づいたりすることでしょう!そこに集まる仲間もみんな素晴らしかったよ〜
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