こんにちは、モーリーです。
さて、しばらく準備にかかりきりだった「あまったーる食堂」、11/25に無事に終了しました。
甘ったるい食堂って意味じゃないですよ!あまったーるは紀州弁で「余っている」という意味。
そうです、あまったーる食堂はまだ食べれるのに、売れ残って廃棄処分予定の「余っている」食材を美味しく料理する食堂なのです!
http://ecobaka.com/amattaru/
今日はそのご報告と振り返りをしたいと思います。
※各種メディアの方々にも取材ご協力いただきました。ありがとうございました!
和歌山経済新聞様「和歌山・新宮のゲストハウスで「あまった~る食堂」 フードロスを考えるきっかけに」
Contents
今回ご協力いただいた方々
ご報告の前に、どうしてもお伝えしたい、今回ご協力いただいた方々。
この方々の存在なしにはこのイベントは成り立ちませんでした。
まずは、食材提供のご協力者様から。
池田青果様
新宮市卸売市場内の池田青果様。
このイベントをすごく応援してくださり、どっさりと野菜をいただきました。
シェフの買うものリストのほとんどが池田さんのところで揃ってしまったという奇跡。
中には「これは絶対売り物でしょ!」というモノが混ざっていた気がします。
でもよく見るとなるほどこれは確かに「余ったーる」感じの食材がメインでした(ちょっと芽の出たじゃがいもなど)。必要な部分を取り除いて、問題なく使用できました!
池田青果
〒647-0071 和歌山県新宮市佐野2117−2
電話番号 0735-31-5397
大北食品様(京都亀岡)
実は以前、食材のご支援をいただいていたWさんのつながりで今回再びご支援いただきました。
Wさんとは「フードロスをなくしたい!」という想いで繋がっています。実に6年ぶりの連絡でした。
想いが繋がっていれば空いた時間は関係ないですね。Wさん、ご協力ありがとうございます!
パティスリーRaRe様
新宮にある、若手パティシエによる本格派ケーキが絶品のお店。
まだ開業して1年ちょっとですが、すでに大人気のお店です。
先日の台風では浸水被害にあい、機械類がほとんどダメになってしまうという危機を乗り越えての再オープン。
頑張って欲しい、というか一緒に頑張ろうぜ!なお店です。
切れ端ケーキをいただきました。嶋本さんありがとう!
URL | https://www.facebook.com/patisserieRaRe0801/ |
---|---|
住所 | 〒647-0042 和歌山県新宮市下田1-1-4 |
電話番号 | 0735-29-7167 |
営業時間 | 9:00〜19:00 |
定休日 | 火曜日。第2、4水曜日 |
料金 | ア・パリ 486円(税込) 色川茶ティラミス 453円(税込) |
クレジットカード | 利用不可 |
地釜豆腐るあん様
和歌山の龍神村という山奥の集落で豆腐屋をされている「るあん」さん。
ここの豆腐を食べた時の衝撃といったら…。豆腐の概念を覆すほどの味の濃さ、まろやかさ。醤油不要です。
豆腐への探求のみにとどまらず最近は料理の方も探求されています。週末営業のカフェの本格さといったらここが豆腐屋だというのを忘れるほどでしょう。
和歌山に来たらぜひ行ってほしい名店。店主の小澤さん、そして奥様の温かい雰囲気も大好きです。
あまったーる食堂には美味しいおからをご提供くださり、また、当日のボランティアスタッフとして調理を担当していただきました(^ ^)本当にありがとうございました!
電話番号 | 0739-79-0637 |
---|---|
Webサイト | http://tabelog.com/wakayama/A3004/A300402/30004092/ |
住所 | 和歌山県田辺市龍神村小又川259 |
定休日 | 「地釜とうふ工房 るあん」 火曜日〜土曜日 9:00〜18:00 ただし、火曜日は配達・地方発送のみ。「ビストロカフェ るあん」 土曜日〜日曜日 10:00〜18:00 月曜日 11:00〜15:00 |
お菓子どころつくし様
新宮にある、老舗のお菓子やさん。もとは和菓子のみでしたが、現在は和菓子も洋菓子も作っておられます。
2世代3人でお店をされていますが、店内に入った時にまず驚くのがその品数。
いろんなお菓子が選べて楽しい、新宮の名店です。
ケーキの切れ端をたくさんご提供いただき、また当日はキッチンスタッフとしてデザートの盛り付けなど担当していただきました。ありがとうございました!
ジャンル | お菓子 |
---|---|
住所 | 〒647-0016 和歌山県新宮市谷王子4-1 |
電話番号 | 0735-23-2943 |
営業時間 | 9:30~18:30 |
定休日 | 不定休 |
料金 | 八咫烏のたまご 172円(税込) 徐福物語 270円(税込) |
クレジットカード | 利用不可 |
串本町地域おこし協力隊様
串本でなんたん密姫という串本特有の品種を伝承しPRしようと頑張っている協力隊の方々から、10kgのなんたん密姫をいただきました!ありがとうございます!
セカンドハーベスト名古屋様
セカンドハーベスト名古屋は、愛知で「余ったーる」食材を集めて生活に困窮している方々に無償で配布する活動を行うNPOです。
今回はお米をご提供いただき、「支援BOX」のサンプルもいただきました。
ご来店の皆様にこの支援ボックスの紹介と共にセカンドハーベスト名古屋様の紹介もさせていただきました。
わざわざ熊野まで来てくれた松岡さん、いつもありがとうございますー!
その他匿名の方々
他にも食材のご提供をいただいた方々がいるのですが、匿名を希望されているため残念ながらここではご紹介できません。ご協力いただいた皆様本当にありがとうございました!
豪華すぎる料理
さて、ここからがイベントのご報告です。
前夜、そして当日と仕込みに追われて文化祭の前日みたいな感じでした。
ディナーはABCの3種類をご用意しました。
A松花堂弁当
すごい品数です(シェフに「お前は面倒臭い要求をするなぁ」と言われました笑)
(写真提供;くまの川遊び部)
【あまったーる食材】
- 大豆ミートのカツ
- ヴィーガン春巻き
- 煮物(野菜、おでん)
- ひじき
- これらがあまったーる食材でした。半分くらいは「あまったーる」でできてます。
Bカツカレー
ピリリとスパイスがきいているルウは、玉ねぎと鹿肉をじっくりコトコト煮込んだもの。これがものすごく美味しかったんですよ〜
(写真提供;くまの川遊び部)
【あまったーる食材】
- 玉ねぎ
- 大豆ミートのカツ
- ジャガイモ
C中華4種盛り
おすすめは何ですか?って聞かれたらぼくはコレを推してました。見た目も、味も大満足なんですもの。
- 鹿ミートボールのエビチリソース
- 鯖の唐揚げとサツマイモのマッシュルームソース
- 大豆ミートの酢豚
- 揚げ春巻き
【あまったーる食材】
- 野菜類
- 大豆ミート
- ヴィーガン春巻き
- サツマイモ(なんたん密姫)
デザート
どのコースにもドリンクとデザートがつきます。デザート、いろんなケーキの切れ端のミックスでボリュームもあってかなり大満足コースでしたよ。
ご来客!
当日はikkyuを飲食店仕様にして臨みました。自分で言うのもなんですがかなりいい感じでした。
オープンしてすぐに満席近いお客さんの入りでした。
知り合いばかりというわけでもなく、「新聞折り込みを見て」と初めて来てくださった方もちらほら(ホントありがとうございますー!)。
さてさて、きになるご来客数ですが…
24名様でしたー!
最初はすぐに満席になって「お、これはすごいことになるんじゃ…」と思いましたがその後回転しませんでした(^^;;
目標は50名のご来店、そして最低ラインが30名と設定していましたが最低ラインにも僅かに及ばず…。
う〜ん、集客はとっても大きな課題だ。
でも、ご満足いただけたご感想をたくさんいただけたので第一回目としてはまずまずの出来だったのではないでしょうか!(^ ^)
流れもつかめましたし、足りない部分もたくさん見えました。
今回の課題や良かった点は次につなげたいと思います。
所感
今回やってみて思ったのは、これは続けたいなってコト。
準備期間が短かった割に、多くの食材をいただくことができました。特に地元新宮での業者様とこのような繋がりができたことが何より嬉しかったです。「今回はないけど次回は見とくわー」とのお返事をいただけたトコもあり。
もっとちゃんと準備をしていたら、この数倍は食材が集まったかもしれないなぁと思うのです。
そしてそういった繋がりがたくさんできて、僕がフードロスの受け皿になることができたら、こんなこともできるかもしれないなぁ。
ここにある食べ物、好きなだけ持っていって! お腹と心を満たす無料食品店「The Free Store」が成り立つ理由。
新宮で、誰もが「あまったーる」食材に気軽にアクセスできる仕組み。シングルマザーのご家庭や支援を必要とする方の生活が少しだけラクになるかもしれません。
それから、今回ディナー+ドリンク+ドルチェで¥1800という値段設定だったのですが、僕としては強気の値段設定でした。だってほとんどの食材は「あまったーる=無料」で手に入るもの。
安く入手できたんだから安く売るというのは当然の理論だと思います。
でも僕はそうはしませんでした。価値と原価は比例しないと思っているから。
そして今回、伊藤シェフがそれを見事に体現してくれました。
(写真提供;くまの川遊び部)
自信を持って、¥1800で提供できる内容でした。
今回はご来客数が想定より少なかったために赤字でしたが、次回からはちゃんと利益を出してスタッフの皆様に時給をお支払いしたいのと、フードロス削減の団体に寄付ができるよう、今後もこの値段設定で行こうと思いました。
special thanks
伊藤シェフ
シェフと2011年の東日本大震災の時に出会って、一緒に被災地で炊き出しや年越しイベントを企画したり、かれこれ6年来の友人です。
シェフいつもありがとう!今回も無理言いましたが楽しかったですね(^ ^)
ゆかりちゃん
前日の仕込みからずーっと手伝ってくれてありがとう。いつも朗らかで、ゆかりちゃんがいるだけでチームがまとまります。今回も何度救われたコトか。ありがとう。
次回は春かな!
さて、またこのイベント企画してよ〜とのお声をたくさんいただきました。嬉しいです。ありがとうございます。
次回は春ごろにできたらいいなと思っていまして、そして次からは「毎月第◯△曜日」と決めて定期イベントとして開催したいと思っています。
それまでにいろいろと体制を整えて、満を持して第二回をやりたいと思います。
乞うご期待ですー!それではご報告ながくなりましたのでこのへんで!