【コンポストトイレ】試作第一弾の製作秘話完全公開!

おはようございます。熊野川町移住3年目に突入しましたモーリー(@yusukemori87)です

しとしと雨。出勤前の優雅な朝。熊野川を眼下に眺めながらこの記事を書いています。

高台にある、こんな家に暮らしています。家賃15000円。なかなか立派な家なんです。

森さん 贈呈用¥WKYM_0874


昨日の記事で、トイレを作った話を最後の方にちらっと書きました。

【古民家再生】ウッドデッキの続きとほりごたつさようなら

今日はその作成手順を詳細に書き残そうと思います!この、手順をフルオープンにするのは以下の思いがあるから。

これがある程度形になったら、トイレを売る事業を始めたい。

多くの人が、土に自分のうんこを還し、自然の循環の一部に戻って欲しい。

そう願って、地球への愛を込めて、このトイレをガンガン売っていこうと思っている。

でも作り方はオープンソースにして、自分で作れる人は自分で作ったらいい。

大事なのは「自分が売った数」ではなく、「コンポストトイレライフに一歩踏み出した人の数」である!

こんな思いから、ぼくはトイレづくりの失敗も成功も含めてすべてこのブログでお伝えするつもりです。

誰かの参考になれば嬉しいし、作って欲しいと依頼がきたらなお嬉しいです。これを自分の仕事にして飯食っていけたら本望。そのためにも早くプロトタイプを完成させなければ!

それでは、参ります!まずは導入編。

コンポストトイレのメリット

さてメリットを思いつく限り上げていくぞー、と思ったらネット上に秀逸な論文が転がってた。

しかも高校生が書いた論文。頭上がらないっす。引用させてもらいます。

コンポスト(Compost)とは、直訳すると堆肥、肥料という意味になる。バイオトイレでは、糞便の処理のためにおがくずを用いる。おがくずは便座の下に準備し、そして糞尿と混ぜることで、そのおがくずは将来有機肥料*1として生まれ変わるのである。私は、農業に使用可能な有機肥料を日常で使用できるトイレから生成できる点でも、バイオトイレは非常に役立つと考えている。

(受賞論文【佳作】バイオトイレは次世代型トイレとなりうるのか/北海道 立命館慶祥高等学校 3年 時岡奏多http://www.chuo-u.ac.jp/usr/jhs_activity/award/winentries/11th_result/result08/より抜粋)

次にコンポストトイレのメリット。

1、震災に対応可能なトイレ

まず、バイオトイレは何らかの災害で下水道が被災した場合でも使用できる点である。東北地方太平洋沖地震では、下水道処理施設は120箇所が被災し、48箇所が稼働停止した*4。また、断水などが生じ、水洗トイレが使用できなくなるという被害も生じた。人間は排泄を当然するが、トイレが無いとどこに排泄して良いのかわからなくなる。そして、野外排泄をしてしまうのである。この行為は、衛生上非常に危険な行為である。つまり、トイレが使用できなくなることは、非常に危険な問題なのである。

2、寒冷地にも対応

バイオトイレは水道凍結の影響を受けないため、使用できるのである。良い例として、北海道旭川市にある旭山動物園が挙げられる。ここでは以前、冬になるとトイレが使用できなくなるため、閉園していた。しかし、バイオトイレを設置してから、冬でもトイレが使用できるようになったため開園し、冬にしかできないようなイベントを行うようになった

3、合流式下水道の環境汚染対策に

排泄という行為は人間の本能的な行動であるため、全国民が水洗トイレで流す汚水の量も非常に莫大になる。水洗トイレからバイオトイレに推移することは、水環境の汚染する速度を緩めることにもつながるのだ。私は、この点でもバイオトイレを推進したい。

以上の3点を時岡さんは挙げてくれました。素晴らしい!

ぼくとして追記しておきたいのは

・汚水処理のためのエネルギー削減。つまり省エネになるということ。

・肥料代の削減。循環型農業の実現。

・汲み取り代や水道代などの維持費が不要。節約に繋がる

などです。

それでは、実際にぼくが作った手順を見ていきます。

作り方!

用意するもの!

・自然にカエル

・適切な形の陶器・容器

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※ぼくはホームセンターでTOTOの2000円くらいの陶器を購入。プロトタイプなのでコスパ重視

・便座

※同一商品かどうかは不明。昔購入して置いといたやつ…。たしか安物です。なんでもいいんです。

手順

①木で枠を作る。高さ70cm、奥行き60cm、横60cmでカットしました

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本当は筋交いなど入れたいところ。

②尿うけを取り付ける枠を作るIMG_2430IMG_2431

ぴったりとはまるように丸い形に合わせて削っています。

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③便座の取り付け。IMG_2434

上から見たところ。この構造で大小分離が可能になる。

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尿うけと便座の間が空き過ぎていたので尿うけを少しかさあげ。

尿うけが近い方が飛散防止にはなるけど、あまりに近いと男性のタマに当たってひんやり気持ち悪い。

絶妙な距離感を求めます。

④板を貼る。IMG_2438

とりあえず改良しやすいように、雰囲気を味わうため前面だけ貼ってみましたー。

ローアングルからみたところ。IMG_2443

うんこの飛散防止にまた何かで枠を取り付けなければなりません。

斜め上からみたところ。

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このように三層になっています。

それゆえ、実際座ると座面がかなり高く、実際の使用には踏み台が必要になってきます。もう少し低くてもよかったかな(高さは70cm)

反省

便座の前が幅広なため足を前にだらりと垂らすことができませんでした。

かといって足を横にもってくると写真のようにガニ股に…。

IMG_2442

こりゃ女性には優しくないぞ!

全体的にまだまだスリム化できるはずなので、絶妙なサイズを今後実際に使用して計算したいと思います。

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