4日間の四国の旅から無事に帰ってきましたモーリーです。
いやー、各地でいい出会いがあって、「これぞ旅!」って感じで充実した時間を過ごしました。
4日間の日程で、1日1県まわってきたのですが今日は初日の徳島での出会いを書き残しておきます。
「地域おこし協力隊」というキーワードで繋がるご縁は面白い!
Contents
本格的に「アースシップ」を作ろうとしている女性
今回の旅で最初に会いに行ったのが徳島県美馬市にて地域おこし協力隊として活動されている倉科さん。僕がどうして彼女のことを知ったかというと、「すんでみんで徳島で!」という徳島の移住サイトからたまたま、倉科さんが移住者インタビューされている記事を見つけて、最後の質問の受け答えに目が止まりました。
ーこれからやっていきたいのはどんなことですか。
倉科さん:オフグリッドのエコハウスをつくって、小麦や雑穀、ハーブなどを育てる農業体験宿泊みたいな活動はやってみたいですね。このあたりは民泊も盛んな地域なので、イタリアのアグリ・ツーリズモみたいになれば、もっと美馬市が面白くなるはず。それから、これから増えるであろう移住者と地元の人を結びつける役割も担っていきたいなと考えています。
(引用;http://tokushima-iju.jp/interview/318.html)
この部分を読んで「この人に会いたい!」と思ってコンタクトをとったところ、倉科さんもちょうど僕に会いたかった!と相思相愛の出会いでした。笑
引き寄せすぎな倉科さんに巻き込まれる心地よさ
僕のこともそうなんですが、彼女はいま必要なつながりをどんどん手繰り寄せています。
今回一緒に倉科さん宅で食卓を囲んだのは徳島県那賀町の協力隊のカズくん、ミキさんカップル。このカップルも、倉科さんの夢に巻き込まれた人たちです。
このカップルは見た目もなんか普通じゃない感じがするんですけど、中身はもっと普通じゃありませんでした笑。話すと長くなるので詳しくはまたの機会に書ければとおもうのですが、とりあえずお二人は翻訳・通訳のプロフェッショナル。
倉科さんが海外からお呼びしようとしているとある大御所とのやりとりを、お二人が通訳してくれているそうです。
カズ君と倉科さんの出会いも「引き寄せてるわ〜」って感じのエピソード。倉科さんが、「誰か英語得意な人いないかなー」と思っていたらカズ君とたまたまイベントでつながり、その二日後に全く別のイベントでまたカズ君とばったり出会ったとのこと。で、詳しく話を聞いてみると倉科さんとカズ君の共通の理想が「アースシップ」という家づくりであり、また、アースシップの提唱者のマイケル・レイノルズ氏を日本に呼ぶという倉科さんの計画を聞いてカズ君が共感、二人はタッグを組むことになったそうです。
徳島オフグリッドチームの結成です。
なぜか和歌山の僕も徳島オフグリッドチームに参加することに。笑
倉科さんの、人を巻き込む力は本当にすごい。そして、たくさんの人の力を手繰り寄せてアースシップの夢を本当に実現しようとしている。巻き込まれたらきっと面白いことになりそうだな…って予感をビシビシと感じさせる人です。
そもそもアースシップって何?
ビンや缶の廃棄処理が問題になった、今から30年以上前。アメリカのニューメキシコ州タオスで、建築家のマイケル・レイノルド氏は、これらの廃材を「建築材」として使うことを考えました。
消費するだけではなく、使うものを地球と同じように循環させ、地球と分かち合う生活を送るためには、どうしたら良いか。その命題に対して、レイノルド氏は住居と生活に必要なものすべてをリサイクルさせ、自然エネルギーを活用することを考えました。それが「アースシップ」です。
土の詰まった古タイヤや缶、瓶などのゴミを使った住宅建築『アースシップ』。数々の資源再生システムやリニューアブル・エネルギーを使用しているため、建設費用や管理費用が安価なばかりでなく、どんな僻地でも自給自足の生活を送ることができる。米国生まれのこのアースシップは、最近イギリスでも行政の承認を得て建築され、世界中の住宅建築関係者や環境問題に取り組む政治家の注目を集めている。
夢があるなぁ。土やセメントや廃棄物を利用して作られた家。木材はCO2を固定してくれている材なのでアースシップでは使用されないそうです。また、輸送にガソリンなどのエネルギーがかかっては意図に反します。身近に入手できるものだけで作られます。
また、雨水利用を基本とし、台所や風呂などに利用された後、トイレの水として使われ最後は自然の濾過装置を通って植物への肥料となるそう。そういった水の循環システムも「アースシップ」の概念に含まれます。
エネルギーも、太陽光や風力で自家発電。もう、究極のNo impact houseなのです。日本では全然認知されていませんが、youtubeでearthship と検索するとたくさん出てくるし100万回再生されるほど人気がある動画があります。
そんなアースシップでゲストハウスをするのが倉科さんの夢だそう。料理もすごく上手だし、なんといっても客人をもてなすホスピタリティ溢れる方なのでゲストハウスやってくれたらめっちゃ楽しいなぁ〜。
これ全部ベジ料理!
マイケル・レイノルズ氏呼んじゃった(!!)
そんな、アースシップを志す倉科さんですが、なんと、アースシップの提唱者マイケルレイノルズさんをアメリカから呼んじゃったんです!今回マイケルさんのご都合で1泊2日の弾丸来日だそうですが、1日目が講演会、2日目が実際にアースシップの建築WSを行うそう。
(写真;wikipedia)
現在マイケルさんとメールでやりとりをしていて、実現は11月になるとのこと。
当日はカズ君の同時通訳で講演が聞けます。マイケルさんは初の来日だそうで、もしかしたら直接話を聞けるのはこれが最初で最後のチャンスになるかもしれません。
こんなすごい人を海の向こうから呼ぶなんて…倉科さん引き寄せてます。
アースシップ予定地見学
倉科さんは地元の方から使っていい土地もだいたい目星をつけていて、今回はその場所を案内していただきました。
見晴らしのいい場所に、2段になった土地。この両方を使えるので段差を利用して二階建てのアースシップなんかも作れそう!
一通りこの場所を散策したカズ君が手に持って帰ってきたものは「鳥の巣」でした。
これは、この場所にあなたの巣を作りなさいっていう暗示なのでしょうか。
よく見ると、木の皮が綿密に編み込まれていて美しいアート作品のよう。
さ〜これから11月の講演会&ワークショップに向けてやることたくさんですな!
僕も電気配線で参加しまーす!
「森君も月イチミーティング参加ね〜♫」と気づけば僕もナチュラルにメンバー加入していました。笑
倉科さん恐るべし。興味のある方はぜひ美馬市へ!
次なる旅は高知!