協力隊として二年が経ちました

こんちには。最近ピザ作りにはまっているモーリーです。
実際にピザ屋さんで修行をつけてもらっているので、「はまっている」どころではなく、本格的な感じです。20229285_1381351121980666_6209345653714253087_n

僕が運営しているゲストハウスでお客さんに食べてもらっています。
同じ生地でも発酵具合によって焼き上がりが全然違うし、薪で焼くから余計にバラツキがあって難しい。

まだまだ修行が足りませんがお客様には容赦なくピザをお出しします!笑


さてさて、もう気づけば8月ですか。
二年前の8/1、僕はいまの「地域おこし協力隊」に着任したのでした。
地域おこし協力隊っていうのは「3年間給料あげるから、地方に暮らして盛り上げてね」っていう総務省のプログラムで全国に4000人(!)くらいいるんだそう。

こちらは二年前の委嘱式の新聞記事。

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「今後は不動産業の資格を取得し、エネルギーが自給できる古民家の販売などを目指したいとしている」

って書いてあった。そうか、僕は当初そんなことを言っていたのか!ゲストハウスのゲの字も言ってないじゃないか!

とはいえ、路線的にはそうずれてもない気がします。不動産の資格も取得できたし、エネルギー自給の古民家をひとつ実現できました。でも販売するところまでは至ってないし協力隊の期間にはちょっと無理そう…もう少し力をつけてからこのテーマには取り組みたいと思います。


この二年で自分は何か成長できたんだろうか、変わることができたんだろうか、と自問する日々です。

いつも答えは否定的なもの。なんだか、上手に表現できないんだけど漠然とうまくいってないなぁと感じています。もちろん、外見上、表面上の見た目としてはゲストハウスを立ち上げて、オフグリッドも実践して、オフグリッドのWS講師なんかもできるようになって、おしゃれなHPも作れるようになって…いろいろ順調です。悪くはない。ゲストハウスもたくさんのお客さんに支えられて、なんとかうまくいってます。

ただ、僕がずっと胃がキリキリするのは「本質的に生きれてるか」ってところなんですね。

311後に一年間仙台でボランティアして、そのあとお遍路でじっくり頭冷やして出た答えが「ゼロに生きる」ってことだった。地球にとってプラスな存在になるために国際協力もしたし廃棄食材を救出する活動もしたけど結局自分の生活はどうかと言うと、それは破滅を招く生活だった。活動として人から賞賛されることをやっていたとしても、実際の生活と照らし合わせると差し引きマイナスだって気づいたんです。

それで、「ゼロに生きる」。これがお遍路後の明確な答えだった。つまりは自給自足、NO IMPACT for the earth.

でも、2014年に息子が誕生して、そういう「ゼロに生きる」という基盤を作れないままに、現実が迫ってきた。子供を育てるのにお金は必要だ。だから協力隊になった。協力隊になって、ゼロに生きる基盤を作りつつこの馬鹿馬鹿しいバビロンレイヤーからの脱却、another rayerで生きる技術を身につける予定だった。

でも気づけば僕がいま作ろうとしているのは「いかにお金で家族を養うか」という基盤だった。

「なんか違うなんか違う」って心の声はいつも言ってるんだけど、「お金が必要」という現実を前になすすべなし。まあいい、まずはmoney、貴様から攻略だー!と思っても、まだ十分に開き直れず本質的な暮らしへの憧れが断ち切れず、クヨクヨと悩んでいます。いっつもそれの繰り返し。だから、9月からちょっと環境を変えてみようと思うのだけど…。

そもそも僕の性格が理想主義にすぎるんです。まったく生きづらい性格に生まれちゃったものです。カバラ数秘術でもぼくの誕生数「4+2=6」は「理想主義」って書いてありました。理想と現実の折り合いのつけ方がわかりません。え?理想って追いかけるものでしょ。届かないから、近づけるわけで、その近づいている感覚がすごく快感っていうか…ああダメだ。この思考システムだといつまでも涅槃の境地にはたどり着けない。


 

そういうわけで全く「地域おこし」には興味のかけらもありません。「国民の税金を使ってるのに!」と思われた方ごめんなさい。僕は僕が面白いと思うライフスタイルを熊野川町で実現するということが「地域おこし」に結果的になっていくと断定しているので堂々と今のポジションを最後まで楽しもうと思っています。

残り8ヶ月という期間ですがよろしくお願いします!