こんにちはモーリーです。
これから薪ボイラーを商品化するにあたってちょっと懸念していることがあります。
僕の薪ボイラーはタンク内を「熱交換パイプ」が20mぐるぐる巻きになっている構造です。
その、パイプ内で沸騰した蒸気の圧に、水道管が耐えれるかという問題があります。
設計についてはこちらの記事をご参照ください。
薪ボイラーの進捗状況についてContents
単なる給湯ボイラーと「暖房も兼ねたボイラー」の大きな違い
単なる給湯ボイラーは、タンク内のお湯が100度近くになったらそれ以上に薪を突っ込む必要はありません(だいたい80度くらいでじゅうぶんです)。だから、破損などの危険性はそれほどありません。
しかし、暖房も兼ねた薪ボイラーはタンク内のお湯が100度を超えたとしても、部屋が寒い限りはずっと薪を燃やし続けます。
つまり、タンク内のお湯は100度を超えてもグラグラと沸き続け、さらにその中を通る熱交換パイプ内のお湯はどんどん蒸気になって圧が高まる、ということに。
結果どうなるか。
圧の溜まった塩ビ水道管は高温によりぐにゃぐにゃになったり膨れ上がったり、接続部が外れて漏水するかもしれない。いや、それくらいならまだマシで、老朽化の具合によっては圧によって水道管が破裂し、近くの人を殺傷するほどのエネルギーを放出する恐れがあります。
ええ、僕にはそれの実体験があるのです。逃がし弁が正常に作動しなかったことが原因なのか(この可能性が高い)、それとも違う原因なのか、検証が必要です。
(動画アップ予定)
対策①ミキシングバルブで湯温を調整する(温水排水側)
通常、水道の配管に使用される塩ビパイプですがホット用の赤い塩ビは耐熱温度80度までとされています。
お湯の出る方向に「ミキシングバルブ」という、湯温を調整できる部品を接続して耐熱塩ビに80度以上のお湯が流れないようにコントロールすることで対応したいと考えています。
対策②逆止弁で温水が逆流するのを防ぐ(冷水給水側)
これはちょっと自信がないというか、逆止弁というものをまだ使ったことがないのでその効用がいまいち理解できていないのですが、
逆止弁により熱交換器内の熱水(蒸気)が冷水給水側に逆流しないように逆止弁を入れようと考えています。
対策③逃がし弁で熱交換器内の圧を抜く
さて、タンク内で過剰に熱せられ、蒸気になった熱交換器内の水分は圧力を高めます。
その圧力が一定の大きさになったらプシュっと圧を抜いてくれるのが逃がし弁。それとセットで減圧弁も導入します。
ご専門の諸先輩がた、優しきアドバイスをお願いします
ミキシングバルブ、逃がし弁、逆止弁。この対策3つでほぼ、問題なく使えるかなと考えています。
ここまで読んでいただいて「こいつはダメだな…」「何もわかっちゃいない…」と呆れないでください。
どうしても、一般家庭に薪ボイラーを普及したい。そのために安価な薪ボイラーを作らねば!という使命感だけで動いています。
「ここはこうした方がいい」などありましたらぜひご指摘いただければ幸いです。
直接のメッセージも受け付けています。下記よりご連絡ください。
本当にこの暖房薪ボイラーを、安全に使っていただけるような製品に仕上げて早く世に出したいです。ぜひご協力をお願いします!