こんにちはモーリーです。最近ブログ更新が全くできてない!
できたとしても、コンポストトイレの使い方の説明ばかりで「そんなのトイレのHPで記事書けよ!」という内容ばかりでした。
やることが多すぎて、なんだかリズムを掴めていない昨今。
今日からはどんなに忙しくても、ブログ記事を毎日書いていくぞー!と決意新たに。
また駄文が続くかと思いますが温かい目で見守ってください。
さて、今日は3月中の話になってしまうのですが、また「あの人」に会ってきたお話しー!
Contents
「自然にカエル」開発者の城川さんに再会してきた
僕のトイレ商品化のカナメとも言える「自然にカエル 」。
手動攪拌式の家庭用コンポストです。画期的な商品で、最初の開発から20年経った今でも売れ続けているロングセラー商品。
そんなヒット商品を世に生み出した「カエルおじさん」こと城川さんに、初めてお会いしたのは9月の末のことでした。
「自然にカエル」の開発者、カエルおじさんの夢を引き継ぐ〜トイレ商品化へ大きな一歩!城川さんに「コンポストトイレを商品化したい。その部品として自然にカエルを使わせてほしい」
そうお願いしたら快諾してくれて、とっても期待を寄せてくださいました。
あれから約半年。トイレの試作がほぼ終了し、完成したトイレを持って再びカエルおじさんを訪ねに行きました。
トイレを見た感想は「う〜ん、◯◯点!」
結構自信満々でトイレを持って行った僕は、厳しい評価を受けました。
「う〜ん、まあ、これでもいいんだろうけどさ…」
「これじゃまだちょっと商品として世に出せないなぁ」
「う〜ん、50点!だね」
うおおおまじっすかぁぁぁぁ
もう僕としてはこれでほぼ完成してたつもりだったんですけどー!
このあと散々に言われてちょっとした絶望を味わいました。
これが本当にベストなのか?を問われる
城川さんが僕に伝えたかったのは、
実験を繰り返して、試行錯誤をして、データを積み重ねて、それでようやく商品というものが出来上がる、というセオリーの部分なのかなと思います。
- このトイレはトイレとして分解能力がどれくらいありますか?
- 仕様は決まってるのか?使用説明書はないのか?
- この空いた空間に断熱材を敷き詰めた方がいいのでは?
- 大小分離便器の形はこれがベストなの?
- 排泄後には何回ハンドルを回したらいいの?
- そもそも「自然にカエル」をどうして使用してるのか?これじゃなくてもいいんじゃない?
といったことを問われました。
実験や失敗をまだ積み重ねてもいない段階で「完成」なんて甘い!甘すぎる!!
と喝を入れていただきまして大いに反省したところであります。
「自然にカエル」を使うのがベストなのか?と問われた時は「いやいやw 開発者ご本人が何をおっしゃいますか!(そりゃベストですよ!)」って思ったけど
改めて考えてみるとそれは自分で金型を起こすくらいの覚悟はあるのか?と問われているようでもありました。
ちなみに次項で説明しますが、金型をおこすっていうのは数百万、あるいは数千万円の投資が必要なのです…
自然にカエルは金型を作って全てのパーツを1からオリジナルで作っています。
自然にカエルの製造工場を見学に行く
カエルおじさんがここである提案をしてくれます。
「よしっ、社長のとこへ行こう」
社長とは、この自然にカエルのパーツを製造するものづくり会社の社長さんのこと。
自然にカエルがどんな風に生産されているのか、どうやって開発されたのか、工場内を見ながら色々とお話を伺うことができました。
これが、金型。この金属の箱の中に樹脂をにゅ〜っと注入したら、同じ形が繰り返し生産できるという仕組み。
この金型を作るのに莫大なお金がかかるのです。ただし、その後の生産コストはかなり安くなります。
自然にカエルのように、年間数千台も販売できる見込みがあるなら思い切って金型を作ってもすぐに元が取れるでしょう。
いや、「見込み」ではないですね。「気概」です。数千台売るんだ、という気概があるかどうかですね。
お前はその気概があるのか、と問われているような気がしました。
僕にはこれがベストだ
正直に今の気持ちをここで書くと、僕は金型を起こしてリスクを背負ってまでオリジナルのパーツを生産するほどの気概がないことに気がついたのです。というか、そのリスクを負う必要性も感じないのです。
今すでにある「自然にカエル」とイギリス製の大小セパレーターを組み合わせるだけでコンポストトイレの機能としてはじゅうぶん。それ以上を目指す必要もないくらい超快適に使えています。
大家族とかでトイレの容量が小さいという問題が出てきたら、そもそもトイレの数を増やしたり、自然にカエルのみ増やすとそういったことにも対応が可能になります。
だからわざわざ新たにオリジナルの型を取る必要性も感じないし、今後も自然にカエルさんをありがたく使わせていただきたいと思っています。
そういうわけで、カエルおじさんに「これは100点!!」と言ってもらえるようなデータ取り、説明書作成などを今後進めていこうと思います。
↑この本の中でコンポストトイレのことがめっっっちゃ素敵に紹介されてました。「インドの旗には糸車の絵が刻まれていた。僕が地球の旗を作るならコンポストトイレの絵を刻む」というような感じで。
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