どうもゲストハウスikkyuのモーリー(@yusukemori87)です。
さて、僕ももうすぐオフグリッド生活まる1年がたちます。
この1年間でいろんな人にオフグリッドのよさを語ってきました。
ですが、その中でぼくは「ソーラー発電はエコだ」とは一回も言いませんでした。
なぜならパネルに関しての、廃棄物問題や電気効率の問題など色々と「エコじゃない」事情が見え隠れしているから。
でもそろそろそういったものにも向き合う時期かなと思います。パネルはエコなのか、そうじゃないのか、俺が白黒はっきりつけてやる!
目からウロコの真実とはいかに…!
ソーラーパネルを生産するときのエネルギーの方がコスト高い?
アンチおじさん
はい。よく会います、こういうおじさん。
まず、ソーラーパネルなどの発電設備の製造に投入したエネルギーに相当する量のエネルギーを発電で得られるまでの期間をエネルギーペイバックタイム(EPT)と言います。
設備の欧米の複数メーカーを対象とした近年の調査結果では、EPTは欧州南部の場合で1.7 – 2.7年、欧州中部で2.8 – 4.6年である。日本での現状に基づく2007年度の調査では、1 – 3年程度となっている。
引用;wikipedia
ということで5年以内には確実に回収しちゃうってんでそれ以降はエネルギー収支はプラスです。
パネルの平均寿命は20〜30年、あるいは40年くらい長持ちするものもあるようです。なのでエネルギー収支的にはかなりプラスと言えますね!
アンチおじさん
こちらもCO2ペイバックタイムという考え方があり、生産時に排出するCO2を、削減効果によって取り戻すまでの時間を言います。どの文献を見てもだいたい1〜3年で回収できてしまうそう。
CO2PTについては、多結晶シリコンで2.4年、アモルファスシリコンで1.5年、化合物薄膜(CIS)で1.4年となっています(参考文献[2])。
最新のペイバックタイムの値の周知が不十分なこともあり、古いデータ(例えば参考文献[1])を基に太陽光発電のペイバックタイムが非常に長いという間違った指摘がなされることが時々あります。
モーリー
太陽光パネルを廃棄した後のモンダイは…?
アンチおじさん
環境省ではソーラーパネルの廃棄処理についてのガイドラインを策定しています。
リユースやリサイクルの方法や海外での事例について事細かに報告されています。
これによると、太陽光パネルは埋め立てよりもリサイクルの方が費用対効果が大きいとのこと。
さらに、こちらの記事によると、太陽光パネルは95%がリサイクル可能だそうです。
第97回:廃棄された太陽光パネルはどうなるの?北九州市のリサイクル工場を直撃!
「セルには単結晶や多結晶など、さまざまな種類があり、どんなタイプのセルでも対応できる装置というのは世界でもありませんでした。今回、ほとんどすべての種類をリサイクルする方法を確立できたことや、高いリサイクル率を実現したことは大きな成果だと思います。また、この設備では年間出力10メガワット分(※)のパネルをリサイクルできるので、大量に処理することも可能になっています」
なおパネルのタイプによっては、解体の過程で有害物質が出る物もあります。しかしこの設備では有害物質だけを分離して回収、外部の業者に委託して、有用物として回収されるようになっています。
リサイクルの技術は確立しつつあります。
でも、パネルを回収するルートや社会システムづくりが追いついていない状況です。
環境省の予測によれば、2014年に年間2400トンだった廃棄パネルの量が、ピークを迎えるとされる2040年には、なんと330倍の80万トンにも膨れ上がるとされています。
それまでになんとか社会システムを整備しなければなりません。
モーリー
【後編】に続くー!
アンチおじさん
はい。今日はここまででしたがまだまだ納得いかない方も多いですよね。
まあ誰かを納得させるために書いてるわけじゃないんですけどね…。できるだけ中立を保って書くようにしています。
また次回【後編】にてじっくり語りたいと思います。
そこで、ソーラーパネルの「ここってどうなってるの?」という疑問を募集します!
「アンチおじさん」のセリフに替えて、次回記事のネタとさせていただきますね。
今回いろいろと調べてみて、ソーラーパネルは結構「エコかも」と思いました。
ただ、これが最終的な解決法ではありません。様々なモンダイを抱えているのも事実。
ソーラーパネルは、原発よりマシ、という過渡期の技術である事は認識してます。
そこから先への、踏み込みをみんなでやっていかないとならないです。
ソーラーパネルは、応急手当てです。— 三宅洋平 (@MIYAKE_YOHEI) 2013年7月21日
過渡期の技術としてもっと社会的に認められていいのではないでしょうか。
ではまた次回に乞うご期待!