日本が再エネ大国に!?ソーラーの電力が需要の8割をまかなったんだって

なんとなんと、五月のある日に東北では需要の5割、九州では8割をソーラー由来の電力がまかなっていたとのこと。

5月20日午前10~11時のエリア需要は、7,517MWhだった。一方、同時間帯の太陽光発電の実績は、3,794MWh。つまり、この時間帯の総需要のうち、50.47%を太陽光発電でまかなった計算になる。

solar journal

とうとうここまできたか〜という感じ。ただ、システムが追いついてなくて火力発電も通常通り発電しちゃってたみたい。ああもったいない。

ただし、電力の安定供給のために、火力発電や水力発電といった他の発電所も平常通り運転を続けており、この時間帯には3,694MWhの余力があった。太陽光の供給電力3,794MWhとほぼ同量だ。

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今後太陽光発電の増減に合わせてリアルタイムで火力発電を制御するシステムとかが導入されるようになったら、実質的に火力や原子力による資源消費や環境破壊を抑止することができるようになるんじゃないかな。

メガソーラー反対っていう人が多いのは、たぶんこういう「実質的な環境効果」が実感できなかったからという理由も大きかったと思うんですよね。でも、ここまできましたよ。もう少しで火力や原子力を抑えるところまで来ています。

単純に僕はこれはいい流れだと思うんですよね。

メガソーラーに諸手を上げて賛成するわけでもないけど、でもエネルギーを得る代償として「温暖化」「放射能」「景観」のどれを差し出すかと言ったら僕は景観を差し出すけどな。これらの中では景観はいちばん「取り返しがつく」もの、あるいは取り返せるサイクルの早いものだと思う。

こういう記事を見るたびに複雑な気持ちになります。「じゃあ何を差し出すんだろうこの人たちは」って。原子力にも反対、ソーラーにも反対。それって矛盾してないかい?原発を減らすためのソーラーだろう。火力を減らすためのソーラーだろう。そんな状況で無責任に、なんの思考もなく「ソーラー反対」とただ言っていいものだろうか。

反対したからには、反対したなりに、じゃああなたは何の電気を支持して生きていくのか。そこまでの行動に反映させないと僕はただ口先だけの「反対」に終わってしまうと思うーーー。


これはハワイのカウアイ島の事例。この島はソーラー発電だけで電力をまかなっています。昼間の電気を蓄電池に溜めて、夜と、雨の日も電気が使えるように設計されています。

ソーラーの景観が散在して生活に入り込んでくるという状態ではなく、こういう事例のように、生活空間から離れた場所でどこか一箇所「ここ」と決めてまとめてソーラー発電所を作るっていうのは一つの解決策かもしれません。

「反対運動」で団結した方々が、ただの反対で終わるんじゃなくじゃあどこにソーラー発電所を作ろうか(どの場所ならOKなのか)、という話にまで発展させてくれることを僕は願ってやみません。ソーラー発電は間違いなく環境破壊を解決するための「答え」となりうるからです。

ああそうだ、「使い方によっては」という言葉を忘れずに添えておきます。

太陽光発電はエコなのか?様々な角度から検証!【前編】