昨日はいちにちコンクリートミキサーと格闘、18kg袋を数十回持ち上げ腰が爆発しそうなモーリー(@yusukemori87)です。久しぶりに暗黒パン職人雑用時代を思い出しました。
さてさて、ついに!!ずっとずっと憧れていた、鹿児島でオルタナティブな生活を送るテンダーさんが今回熊野にきてくれることになりましたー!そうです、「わがや電力」のあの人です。
今回は10/22、23に新宮市熊野川町のとある古民家にて講演と、オフグリッドワークショップを企画しています(詳細は後述)。人数制限もあるのでご予約はお早めに!
「テンダーさんって誰だよ!」っていう方のためにこの記事ではテンダーさんをご紹介します。
実はぼくもまだ会ったことなくて、ブログや動画でしか見たことないのですが、文章から滲み出る環境への強い思い、それを具体的に生活で実践する知恵と探究心。テンダーさんのファンになって1年半が経ちます。
「環境にいい暮らし」あたまで考えてる人って多いと思うんだけどそれを実践できる人って本当に少ないんじゃないだろうか。テンダーさんとの出会いはその最初の一歩を踏み出すいい機会になるかもしれません。実際に彼は全国を飛び回ってソーラーパネルのワークショップなどを開催したり、また、「わがや電力」という本を自ら出版し、オフグリッド生活にチャレンジする人の背中を押しています。
Contents
テンダーさんとは
ヨホホ研究所主宰。火起こしから電子回路まで、先人の技術を引き継ぐ1万年目のこども。環境問題や争いを解決する手段として、先住民技術と対話を重んじる。職業はヒッピー。
電気・水道・ガス契約ナシの年間家賃1万円の家、てー庵に暮らし中。
・KTS鹿児島テレビによる1時間特番「テンダーの思い」が九州民放祭で優秀賞受賞、FNSドキュメンタリー大賞2015の第3位となる優秀賞受賞。
・南日本新聞「南点」欄にエッセイ連載、大好評のうちに2015年末に終了。
・2015年7月に版元を設立。処女作となる「わがや電力〜12歳からとりかかる太陽光発電の入門書」出版。重版御礼、2016年2月現在3刷。
経歴を含む詳しいものは、プロフィールページへ。
手に職
執筆&リライト、先住民技術講師、ソーラーパネル設置ワークショップ、デザイン各種(WEB、紙)、写真撮影、選挙用心棒、講演、など。
FNSドキュメンタリー大賞2015 優秀賞受賞「テンダーの思い」
テンダーさんの生活を取材したドキュメンタリーがFNSドキュメンタリー大賞優秀賞に選ばれたそうです。すごい!テンダーさんの生活を時代が求めている証拠だなあ。
[dailymotion id=”x2u5qb7″] 20150530_tender 投稿者 erdent999電気・ガス・水道。我々の生活に欠かせないライフラインの三大要素を一切契約せずに暮らす男が鹿児島の山里に住んでいる。小崎悠太(こざき・ゆうた)さん、32歳。通称・テンダー。
髪の毛は伸び放題、冬の時期でもはだしにサンダル。木に登って昼寝することが至福の一時だと話す。節約生活を送る世捨て人…かと思いきや、暮らしの至る所に「環境」に対するテンダーの思いが詰まっていた。
「暮らしのストレスはない」。自給自足生活を送る32歳、テンダーには迷いはない。鹿児島県南さつま市金峰町長谷集落。15世帯20人が点在して暮らし、高齢化率は8割を超える。
テンダーは1年半前に集落の空き家に移り住んだ。住まいは築44年で6畳間が3部屋あり、キッチンや納屋、畑もついて年間の家賃はたった1万円だ。ライフラインの契約はしていないが、蛇口からは家の裏山から引いた水が出る。キッチンにはまきを使った調理用のコンロがある。
例えば、お湯を沸かすとする。ガスコンロよりも当然、時間を必要とするが「何万年もかけて作られたガスを地面の下から引っ張って使うより、数十年で循環する木質燃料を使いたい。多少時間がかかろうとも。」とテンダーは話す。
ある夜、車にひかれた野生動物を見つけた。テンダーはその死骸を持ち帰り、解体し、食べた。テンダーは肉を食料品店で買うことはない。輸送にかかるエネルギーを考えると、自分で捕まえて解体する方が環境に優しいと考えているのだ。
電源は太陽光だ。屋根に設置したソーラーパネルで家の電気を賄っている。エアコンとテレビはないものの、掃除機や脱水機、パソコンにスマートフォンなど、電化製品は意外に揃っている。梅雨の時期でも電力を安定させるため、自転車発電も作った。水車による発電も計画している。
テンダーがこの生活を送るようになったのには、父親の存在が大きく影響している。父・徹さんは、国内の大手製造会社に勤務し、福島第一第二原発をはじめ、宮城県女川原発や静岡県浜岡原発などの原子炉圧力容器の設計に携わってきたエンジニアだ。テンダーは幼いころから、原子力が日本の未来を切り開く鍵になると、聞いて育つ。
大学を卒業後、世界一周の旅に出たテンダーは、メディアが伝えることよりも「自分の目で見たものだけを信じよう」と決める。そんなとき、旅の仲間から青森県六ケ所村に行かないかと誘われた。使用済み核燃料再処理工場をはじめ、原子力関連施設が集中する六ケ所村。当然、父からも話は聞いていた。
自分の目で六ケ所村を見てみたい―。1年間滞在し、六ケ所村のことや原発のことを勉強した。暮らしの在り方、電気の使い方について考えを巡らせた。そして、たどりついたのが、環境に出来る限り負荷を与えない今の生活だった。
鹿児島国際大学で300人の学生を相手に、講義を行うテンダーの姿があった。ライフスタイルを紹介してほしいと、大学から声がかかり特別講師として招かれたのだ。なぜ今の暮らしをするようになったかや、エネルギーに対する考えなどを語りかけた。
テンダーは今の暮らしを自己完結させようとは思っていない。ホームページでライフスタイルを紹介したり、太陽光パネルの組み立て講座を開いたり、「発信」こそが自分の役割だと考えている。
エネルギーや食糧の問題は、今日本が対峙しなければならない重要な課題だ。テンダーの暮らしから問題解決のヒントを探る。
話題の本。テンダー著「わがや電力」
「こんな本がほしかった!」という声があちこちから聞こえて来る、わがや電力という本。「小学6年生の理科知識があれば、家一軒の電力自給はできる」というテンダーさんの信念のもと、1年半の歳月をかけて完成した本だそうです。日本の送電のしくみや、電圧と電流といった理科の基本的なことから簡単な言葉で解説。実践編では、100Wのソーラーシステムを組み立てられるよう、細かく図入りで解説されています。
ヒッピーテンダーの処女作、12歳の理科知識で家一軒のソーラーオフグリッドを可能にする解説書、わがや電力。
発売から半年、このページからの直販で4500部が売れました。ただいま4刷。
『里山資本主義』の藻谷浩介氏が選ぶ「2015年 この3冊」に選ばれ、岡山大学環境理工学部ESD実習では教材に。京都の本屋「ホホホ座」の選ぶオススメ3冊に。各種メディアでも取り上げられています。
本を読んだけど「実際にやってみる」というステップに行くにはちょっとした壁がありますよね。本を読んだだけではよくわからなかった、というモヤモヤを持っている方も中にはいるはず。
2日目の10/23には「オフグリッドワークショップ」も企画しています。実際に手を動かして、モヤモヤを解消しちゃいましょう!
テンダーさん関連の記事。
- アースガーデン2000シェア記事「ヨホホ研究所主宰テンダーが語る!暮らしと精神を「オフグリッド」しながら、表現で世界とつながる方法」
- MeLike5000シェア記事「鹿児島の里山で未来の社会のあり方を探求するオフグリッドな暮らし」
インタビュー中に「目指しているというか、志向しているのは、“独立”ですよね。ありとあらゆるレベルでの自己完結性を求めています。生産から廃棄までのプロセスを見ながら自分で理解して、何を使うのか使わないのかということに取り組んでいけたらと思ってます。」という部分があって、「これだ!」とぼくは思いました。すごく良いインタビュー記事です!
勝手に選ぶ、おすすめ記事
テンダーさんのサイト「ヨホホ研究所」、一時期夢中になって読み漁りました。
その中でぼくが一番心にグッときた記事があります。「死生観」という記事です。
私は、シャンプーを使いませんが、野生肉は食べます。私にとっては、野生肉を食べるより、シャンプーを使うことの方に抵抗があります。
10/22の講演会ではテンダーさんの独自の哲学にも触れられることと思います!また、10/23にはテンダーさんとの交流会も予定しています。時代の先を行くテンダーさんと間近で話せるチャンスですよー