焚き火前にて

いま一緒に活動してくれているイーピンさん。今日はもらってきたタイヤホイールで焚き火台をDIYしてた。


焚き火の前では不思議な気持ちになります。ついついぼーっとしてしまう。普段話さないこともぽろっとこぼしてしまう。

僕は朝も晩も関係なく仕事が山ほどあるので30分もしないくらいで焚き火の前を去ったのだけど、その間にイーピンさんと話して印象に残ったことがあるのでどうしても今日書き残しておきたくなりました。

僕はこの春からイーピンさんにゲストハウスikkyuの運営を委託でお任せしています。北海道からわざわざぼくの活動にjoinするために移住してきてくれました。

焚き火の前でふたりで4月の予約カレンダーを眺める。

イーピン

明日の予約終わったらこの先しばらく入ってへんな…
ほんとだ。ぽっかり空いてる。

モーリー

イーピン

悔しいなぁ、なんでなんやろなぁ

このときイーピンさんはたしかに「悔しい」という言葉を使いました。僕はそのときは「へぇ、そんなふうに思ってくれるんやぁ」とだけ思ったんだけどあとからじわりじわりとこの言葉が胸を揺さぶるのです。

いろんな活動をしてきた中でこれまで喜びを分かち合う仲間はいたかもしれない。でも一緒に「悔しい」と思える仲間はどれだけいただろうか。ほんのごく少数、一握りだと思う。僕が仲間と本当に共有したかったのはこういうことだったのではないか。

さらに僕は衝撃的なことにあとから気づいたんだけど、それはイーピンさんが「悔しい」と言うまで僕自身はなんとも思っていなかったと言うことだ。以前の記事にも書いたけど僕はイーピンさんを雇用はしていない。委託をしている。エネルギー自給で固定費を極限まで抑えているikkyuにおいてはどう転んでも僕に赤字は出ない。ikkyuの運営がどうでもよくなったというわけではないけれど、自分の中で優先順位がとても低くなっていたことに気づきとても申し訳ない気持ちになった。宿の予約が少なくて「悔しい」そんなことを言ってくれる彼に、なんとかいい思いをさせたい。僕は今の現状を省みて大いに反省した。そして最高の仲間に出会えたということに心から感謝した。

この気持ちを忘れたくなくて、他にやることはいっぱいあるのにこうやってブログを書き始めた。

「この人のために頑張りたい」という思いは人を突き動かす。明日から頑張るぞ、とかいう意気込みは不要だ。「肚(はら)」に落ちた思いはなかなか消えないものだから。