先日ツイッターつながりの協力隊の方がこのようなつぶやきをしているのを目にしまして。
協力隊1年目がなる早でやるべきと思うのは、自分の置かれた立場が官民何対何なのかの把握と、味方になってくれる人を見つけることと、キーマンを見つけることと、地雷は絶対ふまないように早くから教えてもらうことだと信じて疑わない
— YOKO MORI (@yokonoosakana) 2017年9月12日
うんうん。すごくわかる。地雷を踏まないこと。
僕も地雷踏みました。ええ。いろいろと。今も自爆のステップを踏み続けてる感も否めませんが。
今日は協力隊3年目の僕が感じた、「協力隊1年目にやってはいけないこと」を未来の協力隊(になるかもしれない人)のために書き残しておきますー!
まずは、僕がおすすめする、1年めにやるべきことから。
Contents
1年めにやるべきこと
慣れること(都会脳をクールダウン)
これめっちゃ大事!!拍子抜けするかもしれませんが、田舎感覚を養うとでも言いましょうか、ともかく都会と田舎の感覚っていうのが違いすぎます。まずは田舎感覚に慣れること。それが大事な気がします。逆に言うと、慣れる前に事を起こすな。
焦って早く実績を残して名を馳せたい!!みたいな気持ちはめちゃくちゃわかるっす。でも、落ち着いて。1年目のあなたはまだその田舎のことなんにも知りません。
「月17万円のお給料もらってるからそれ以上の働きをせねば!」みたいな気持ちもわかるけど、そこは肩肘張らず。1年目はゆっくりと地域を観察し、慣れることに全力を注げばいいと思うんです。
武器を探す
上項とも通じるんですがその町のことをじっくり観察して、この町は何が武器なのか。あるいは自分はこの町にどういった貢献ができるか。そうしたことを探す期間にするといいと思います。
ぼくが実際に実践してめちゃくちゃよかったなーと思う事を紹介します。それは「町内の空き家調査」。
町内40の集落を自分の足でまわり、全ての空き家情報をデータとしてまとめて行政に提出し、移住希望者の案内に役立ててもらっています。行政にとっても嬉しいし、自分にとってもこの町の資源を全て把握するという美味しいメリットが。
実際にぼくはこの調査で出会った物件を改修してゲストハウスを開業しました。虎視眈々と空き家調査せよ!
(空き家の紹介をしているワタシ)
行政との関係づくり
いや、マジでねー、これが一番重要なポイントです。協力隊には必ず「担当職員」っていうお世話役の役場職員がいます。3年間、自由にやっていけるか、やりたいことが実現できるかはその人の裁量次第です。特に「活動費」という潤沢な資金の手綱を握っているのが担当職員。活動費をうまく引き出せるような関係づくりをしないと、思うような「地域おこし」ができませんので注意。
1年めにやってはいけないこと
今度はうってかわって、初年度にやってはいけないことを僕なりにまとめてみました。
起業
いや、やってもいいんですよ。ただ、上項ともかぶってきますけど、地域との、あるいは役場職員との関係性が未熟なままだと「おいちょっと待て待て…」ということになりかねない。
ぼくのお隣の町で協力隊をやっていた女性はめちゃくちゃ優秀で着々とビジネスを立ち上げましたが、行政からストップがかかり、実質営業停止状態になって辞めちゃったといったことがありました。有名な記事ですね。
悪い事は言わないので待った方がいい!3年あるから。僕の理想のスケジュールは
- 1年目 慣れる
- 2年目 起業する
- 3年目 事業を軌道に乗せる
です。参考までに。
地雷を踏まない事(再掲)
はい。冒頭で引用したツイッターでも書いてありましたが、地雷を踏まない事。コレ大事。
抽象的なことなんですが「地雷」とはなにか…あとから実感を持ってわかるんですけどね。
僕の実体験、友人の体験談としては
- 安易に犬を飼う事
- 安易に犬を放し飼いにする事
- 安易に鶏を飼う事
- 近所が近いのに煙をモクモクだしまくること
- 野焼きする事
- 夜遅くまで騒ぐ事
- 草を刈らずに放っておく事
- 「ちょうだい」と言ったものをずっと取りに行かないこと
どれも「田舎なら大丈夫っしょー」みたいなノリでやってしまったこと。でも…あとから聞くとそれによってめちゃくちゃ評判落としてるんですな。それでいたたまれなくなって違う集落へ移る、みたいなことを何度繰り返したか。あと安易に生き物を飼わない方がいいです。ニオイや音が近所迷惑になったりします。田舎って案外都会のマンションよりセンシティブな部分、ありますから。
ある程度関係づくりができてからなら大丈夫だと思います。
でも、ヨソ者がいきなりこういうことをすると、迎え入れる方もウェルカムモードではなくなってしまいます。
まーそんな感じ!
もっと思いついたら追記しますー!協力隊は最初の一年がすごく大事だよー。焦らず慎重にいきましょー。