どうも、モーリーです。
行ってきました、ゼロウェイストタウン・上勝!
上勝のゼロウェイストの取り組みについては以前こちらの記事にてまとめたので詳しくはこちらをご覧くださいね。
いやぁ、何がよかったかって、若い人たちが頑張ってる!ってこと。
会う人会う人僕と同世代なんですよ。かなり刺激もらいました。
Contents
上勝の場所
初めて行きましたがかなり奥深かったです。徳島市内から車で1時間弱。
意外と、アクセスはさほど悪くないですね。
人口は1600人の小さな町です。
では、ここからは上勝で見学してきた場所の紹介!
まずは「pangaea フィールド」へ
今回視察でお世話になったのはパンゲアフィールドさん。
上勝視察をコーディネートするサービスを行っています。
*上勝町のさまざまな取り組みについて、おひとり様2,000円(税込)で3ヶ所までご覧いただけます。
◆葉っぱビジネス(彩事業)
◆ゼロ・ウェイスト
◆上勝町役場
◆地域創生(地域おこし協力隊の実践事例と活用法)
◆インターンシップ事業
◆木質バイオマス事業
◆有償ボランティアタクシー事業
◆その他ご希望の視察先
視察の申し込みはこちら
僕たちは今回2人で視察に行かせてもらったのですが格安で大満足の内容でした!
パンゲアさんは本業は「グランピング」を中心としたキャンプサイト運営がメイン。
この事務所もキャンプ施設内にありました。素敵な内装でした(^ ^)
事務所にてミニ講義&上映。ゼロウェイスト上勝の概要を学びます。
そしていよいよ現地案内を受けに移動します!
ゼロウェイスト上勝
ゼロウェイストアカデミーの理事坂野晶さんに案内していただきました。
増え続ける分別数
ゼロウェイストとは、出たゴミをできるだけ資源化する取り組み。
ゴミ収集車は町内では走っておらず、住民が直接ごみセンターへ持ち込み分別します。
その分別の数は現在45分別!
分別された資源がどこの誰に渡って何に再生されるのか、キロ単位いくらで引き取りされるのか、
ということまで明記されているので分別する方にとってもやる気が湧きますね。
また、それまではリサイクルできずにやむなく燃やしていた「裏がアルミの紙パック」。
最近リサイクルできる業者を見つけたからということで新たに分別項目が増えたそう。
表向きは45分別ですが、実際は60くらいの分別数だそうです。驚異的!
ゼロウェイストの職員さんの開拓努力もあって、ここまでの分別数に増えているのですねぇ。今後まだまだ増えそうです。
住民のモチベーションを上げる仕組み
古紙を持ち込むと、ポイントカードにポイントが溜まります。
そのポイントでトイレットペーパーなどの景品と替えることができたり。
はたまた、そのカード番号で抽選会が行われ、毎月10人に1000円が当たります。
人口1600人の村だから、年間120人が当たるとして…1割弱の人が当たるんです。
結構な確率ですよねぇ。リサイクルして商品までもらえるなんて嬉しい仕組み。
本当に臭わない
また、このごみセンター、全く嫌な匂いがしません。
それは、家庭の生ゴミは家庭で堆肥化してもらっているからです。
上勝町では電動コンポスト(元値5万円)を住民負担1万円で普及させています。
さすがに飲食店の生ゴミは家庭用コンポストでは追いつかないのでゴミセンターに大きな堆肥化の機械が導入されています。組合で管理して、各月ごとに担当が変わり、管理しているんだそうです。
もちろん、堆肥化されたものはちゃんと土に返されます。
町内の誰でも持って帰ってよい、ということになっているそうです。肥料代タダ!
コストは見合うの?
こんなに分別して、人件費をかけて、業者にゴミを送る送料なんかもかかって…
実は全部燃やしちゃった方が安いんじゃないの?というちょっと意地悪な質問をしてみました。
実は燃やすというのが一番コストがかかるんですって。
それを燃やさずに資源化して、業者に「有料で」引き取ってもらうとコストどころか売り上げになってしまう。
コストの面で見ても、効率的な仕組みなんだと教えてくれましたよ!
詳しくはこちらのリンクで!
こんなまちに引っ越したい!「ゼロ・ウェイスト宣言」をして徹底的なごみの分別・リユース・リサイクルを目指したら、住民同士がつながり、暮らしやすいまちになった徳島県上勝町の話
RISE&WIN BREWING
ゼロウェイストの取り組みを案内していただき胸いっぱいになったところでお腹を満たしに。
お邪魔したのはRISE&WIN BREWINGという地ビール屋さん。
」
ゼロウェイストの考え方に共鳴してこの建物の9割が古材・廃材でできているそうです!!
すっごいおしゃれ!!
シャンデリア風の照明は廃ビンを使用しています。
ランチはビールに合う、お肉料理を中心としたラインナップ。
今回は運転があるので泣く泣く「お冷で。」
美味しいハンバーガーでした!
ビールはお土産に買って帰りましたが、すごく美味しかった〜
特にこの夏限定のビールが柑橘風味で美味しかったです。
この地ビール屋さんの面白いところはビールも「量り売り」してくれるというところ。
蓋の閉まる容器を持っていけば注いでくれて持ち帰ることができるそうです。
町の取り組みに共感した個人のお店も独自で「ゼロウェイスト」を展開する。
トップダウンではない、町ぐるみの取り組みなのだと改めて実感できました。
それでは午後の部行きます!
上勝開拓団
お腹を満たしたあとは上勝開拓団!
コレ、実はどんなとこなのか自分自身知らずに視察の希望欄に書いたんだけど…行ってよかった。僕はここがダントツぐっときましたね。
上勝開拓団は映像のプロ集団です。
上勝開拓団代表の仁木は、東京で20年間ドキュメンタリーやドラマの制作を
してきました。取材でたまたま訪れた上勝町。出会った人々の想いとエネルギーに
魅了され、撮影が終わった後も上勝に通いカメラを回すようになりました。“撮りたい” というより “撮らなくてはいけない” という気持ちでした。
東日本大震災以降、日本の社会は変わり始めました。
その変化は都会より地方、特に辺境の地とも言える過疎地で実感します。
日本はこれからどこへ向かうのか?
その答えを知る最先端が上勝町だと思い、この町で映像制作の会社を始めました。2年経った今、映画の編集マンやドローン撮影ができるカメラマンもスタッフに
加わり、本格的な映像制作ができる体制になりました。上勝開拓団はこの小さな町から未来を見つめます。
上勝開拓団HPより
まずはこの古民家を拠点に、BARをつくりました。
町内で唯一のBAR。なんと町内であれば送迎無料です。いいなー!
また、もともと何もなかった場所にデッキとお風呂を作り、グランピングサイトにしちゃいました。
発想が自由だ!
(写真;上勝開拓団HP)
そして社長の仁木さんが最高にかっこよかった。久しぶりに痺れるくらいカッコよかった。
お仲間4人くらいで活動していましたが、すごく楽しそうでしたよー!
この自由な集団から生み出された上勝移住促進ムービーがこちら。もうね、見てて楽しいんですよ。なんですかコンニャクが切り口の移住ムービーって。
いやー、もう大好きです、開拓団。
切り開いた土地には綺麗な沢が流れていて、水力発電もできそう。可能性は無限にあるなぁ!
そんな開拓団では仲間を募集しているそうですよ!
カフェpolestar
ここまででパンゲアフィールドさんの視察は終了です。
最後にパンゲアの禰津くんとカフェpolestarさんにてお別れ。楽しい視察でした。
さて、このpolestarさんなんですがGreenzの記事で「ここは絶対行く!!」と決めていた場所。
ここのコンセプトは「上勝のショールーム」で、ゼロウェイストの概念を取り入れたり、上勝はっぱビジネス「いろどり」さんの葉っぱを箸置きに使うなど、五感で上勝を感じられる工夫をしています。
ここはご夫婦で経営されているのですが実は妻・輝美さんのお母さんがこの町にゼロウェイストを取り入れた立役者だったのです。
その思いを引き継いで、輝美さんはこのカフェを立ち上げました。「小さな店でも環境問題に取り組める」という想いは僕のゲストハウスにも通じる部分。今回はゆっくりお話しできませんでしたが、いつかゆっくりお話ししたいなぁ。
素敵な器でコーヒーをいただく、優雅な時間。
まるで田舎に来ていることを忘れるくらいおしゃれなひとときでした。
東輝美さんのインタビュー動画はこちら!
もしかしたら世界を変えられるかもしれないーーゼロ・ウェイストに取り組む上勝町の小さなカフェ「cafe polestar」東輝実さんインタビュー
古民家宿花野邸
さてだいぶ記事として盛り込みすぎている感がありますが、コレはぜんぶ1日の内容です。
で、まだあります(笑)
帰り際に立ち寄ってみたのが今オープン準備中だという古民家宿。
この宿は上勝町の地域おこし協力隊阿部真哉さんが手がけており、茅葺の宿を現在リノベーション中。
クラウドファンディングでも105万円の調達に成功し、注目が集まるプロジェクトです。
この集落は上勝の中でも「誰も足を伸ばさない場所」だと言います。
そんな場所だからこそ、阿部さんは頑張っています。
多くの協力隊会ってきましたが例に漏れず、阿部さんも変人でした。
阿部さん、開業がんばってー!
ということで以上、上勝視察報告おわり!
ながかったー!読んでいただいた方もお疲れ様でした!