こんにちはモーリーです。
先日初めての出張トイレづくりWSを石川県白山市にてやらせていただきました!
なにぶん初めてづくしで準備にすごく時間がかかったけど、終わってみたら大成功で、もう、笑あり涙ありのすごく楽しいWSでした。
今日はそのご報告ー!
きっかけは「お米でトイレを買えませんか」
今回石川県白山市に僕を呼んでくれたのは「やっちゃん」こと坂山保之さんとパートナーの千佳さん。
お二人は自然農でお米を作っているのですが、
僕のトイレの価格の一部をお米で買うことはできないか、という相談を受けたのがすべての始まりでした。
おむすび屋さんとして日本中旅していたというやっちゃん(画像引用;こまつ町家文庫さん)
ゆくゆくはそういうのもアリだな!と思いつつ
まだ事業が走り出したばかりで、やはり、お米より現金収入がほしいというのが本音のトコロ。
そこで提案したのが「トイレづくりWSだったら安く作れます。最低5人集めて欲しい」という話。
制作費は1台6万円です。
この高額なWSにも関わらず、やっちゃんはものの2週間ほどで5名の参加者を集めて実現に至ったのでした。
参加者は40名!
当日は見学参加もOK!ということでフェイスブックで参加を募ると、「興味あり」がまさかの77名!
度重なる災害等によりコンポストトイレに関心を持つ方が増えているのだと実感します。
最終的に当日は製作・見学含めて40名の参加者さんが集まってくださいました。
その中には白山の議員、行政職員、それから市長(!!)までもが集まってくださいました。
これから白山市を循環型の都市にしていきたい、という主催やっちゃんの想いから、行政関係の方々へもアプローチしたそう。
それを知っていたのでぼくも補助金関係のことなど、行政関係の方々に知っておいてほしい内容をプレゼンの中に盛り込んでみました。我ながら気の利いたプレゼンだったと思う!笑
ここから何か動き始める、、そんな予感です!!
トイレ製作風景
トイレ製作は基本的に1日で終わります。作業自体は10時スタートで終了は17時くらいでした。
塗装をしたい方は乾燥の時間も必要なのでその前日に集って塗装作業をしました。
便座づくり
便座はヒノキの集成材を型どおりに切り出します。
型は僕の方で鉛筆で書いてあるのでそれに沿ってジグソーで切り出します。
便座の形に切り出したらまわりをベルトサンダーで丸く削ります。
セパレーターがはまる溝を掘ります。トリマーという機械を使います。
完成した3枚をビスと蝶番でつなぎます。
これで便座完成です。午前中いっぱいでここまで来れたら上出来です。
箱作り
前日塗装した板の順番を決めます。あとから変更はできないので慎重に。
上下二本の板に裏からビス止めして「面」を作ります。
材木屋さんの「端材」を使用していますが両端に実つぎ加工がしてあって、金槌でコンコン叩くとオスとメスでピタッとはまるようになっています
壁面その1がもうすぐ完成するトコロ(千佳さんいつもカメラ目線ありがとう)
壁面その2。これを4枚作ります。
完成した4枚を、4本の柱に固定して、箱にしていきます。最後は底板を裏からビス止め。
4枚を合わせて箱を作ったら、なんとまあ、トイレっぽくなりました。
仕上げ
土台と便座をつなぐ金具を4箇所取り付けるのと、
それから撹拌ラチェットを接続するための穴を開けたら、すべてのDIY作業が終了です。
最後の作業、穴あけは一番集中力を要するところ。
ラチェット撹拌棒がついて、完成です!やった〜
7台のトイレを前に…
集まってくれたみんなの協力のおかげで、なんとか時間内に5台完成しました!
さらにさらに、見本として持って行ったトイレ2台も嫁ぎ先が決まり、7人(7家族)の方が新たにコンポストライフに踏み出すことになりました。
片付けも落ち着いたあと、輪になってみなさん感想を言ってくれて、最後にぼくからごあいさつ。
この日の感謝を述べるとともに、僕の好きな本の著者「マークボイル」氏の以下の言葉をかいつまんで引用しました。
かつてインド国旗の真ん中に糸車が描かれていたのをご存知だろうか。「国家の真の独立はスワデシ(自給自足)によって達成される」とのマハトマガンディーの新年に由来する。(中略)こうして糸車は真の政治的独立のシンボルとなった。地球の旗を僕が作るとしたら、コンポストトイレを描こうと思う。水洗便器なんてほっぽり出して、ぜひコンポストトイレを導入しようじゃないか。象徴的行為として、いや精神的な行為として。命の源を汚すのをやめたい、と同時に水の使用量を劇的に減らしたい。おまけに高品質の有機堆肥を無料で手に入れたい、と願うならば全く考えるまでもない。
僕がこの言葉を引用して言いたかったのは、地球の旗の真ん中に描かれるに値するモノを今日みんなで作ったんだ、ということ。
そしてそれが7台、それぞれの想いを込めて、みんなの手によって作られた。
これはなんて素晴らしいことなんだろう、と思うとしゃべってる途中でなぜか涙が溢れて止まらなくなってしまいました。
すごく恥ずかしかったけど、他にも一緒に泣いてくれてる人もいて僕はこんなにも温かい気持ちになったWSは初めてでした。
改めて自分の仕事に誇りを持てた瞬間だったし、トイレで繋がる仲間って素晴らしいなぁと。ここから少しずつ「革命」が始まっていくのではないかという気すら感じました。
ガンディーがかつて糸車をもってして革命を起こしたように、トイレで世界は変わる。なんていうと大袈裟かもしれませんが、ひとつの糸口にはなり得るかもしれません。
そんなことを思ったWSでした。
宣伝
さて、このトイレ作りワークショップですが「うちにも呼びたい!」と思えた方はぜひご相談ください。
制作費は一台6万円で、5名以上の参加で開催させていただきます。
陸続きの場所であれば交通費は不要です。離島や北海道はフェリー代を追加でいただきます。
製作WSと同時に見学者を集めて「コンポストお話会」も開催できます。見学料は僕は不要ですので主催側の利益としてください。
ご相談はメールか電話にてお願いします。お待ちしております〜
yusuke_m10@yahoo.co.jp
080-1297-0758