夢のコンポストトイレ

IMG_3393

こんにちは。コンポストトイレ研究家のモーリー(@yusukemori87)です。

この記事が「コンポストトイレ」でgoogle検索上位にヒットするようになったのでもっとしっかり追記することにしました。この記事を書いた頃はまだトイレを自作する前でしたが、今はオリジナルのものを完成させて、自分のゲストハウスで実際に使用しています。

そうそう、ゲストハウスをオープンさせたんですよ!オフグリッド自家発電で運営しています。
ゲストハウスikkyu、ぜひ覗いてみてくださいね。

19850866_1543963345674193_1219483548_o 19897478_1543963342340860_1988229915_o IMG_3333

ぼくがコンポストトイレに興味を持ったのは大好きな雑誌spectator 26号のインタビュー記事を読んでから。自らを糞土師(ふんどし)と名乗る伊沢正名さんの壮絶で痛快な「どこでも野糞ライフ」の日々、そしてその哲学に触れ、衝撃を覚えました。

伊沢さんの哲学とは簡単に言うと「ウンコは地球に返せる唯一の恩返し」ということ。そして野糞は人間が自然循環に戻るための入り口だということ。エネルギーと薬剤を投下して海にたれ流したりセメント用の灰にするなんて愚の骨頂だと伊沢さんから学びました。野糞まではぼくはする勇気はありませんが、コンポストトイレもうんこを地球に返すという点では野糞と同じです。

 

 

最初に自作したコンポストトイレ

田舎暮らしをしたらどうしてもコンポストトイレを作りたくて、いろいろ研究して実際につくってみました。参考にしたのはシャロムヒュッテ臼井健二さんのホームページ。ポイントは「大と小を分離する」ということ。そうすることで匂いがほとんど気にならなくなります。100均で売ってるシートを使用して大小分離のアタッチメントを作れます。

blog_import_54fc50619ee6d

秋冬は何も問題なく使えましたが、なんせ青空の下使っていましたので春夏は虫が湧いて卵をいっぱい産み付けられちゃいました。室内使用か、屋外なら四方を囲んだ場所で使用するのがいいみたいです。それから家族3人の使用で中身の入れ替えは3週間に一回くらい。中身は土嚢袋に入れて雨の当たらない場所で発酵。肥料として使用することができました。ものすごくエコ!

材料は「自然にカエル」と便器とあとは数百円で手に入るものばかり。合計3万円とちょっとでした。

 

 

 

大小分離が悩ましい

どのコンポストトイレ自作の記事を見ても、やはり苦労していたのが「大小分離」。分離しないと絶対臭います。最初に自作した100均シートの大小分離アタッチメントもまあまあよかったのですが、やはり使っているうちに黄ばんできてとても清潔さを保てる感じではありませんでした。つるっとしていて水洗いできる大小分離器ないかなぁ。
と思って探していたら!それを解決するミラクル便器を製作している会社が存在しました。大央電設工業株式会社。「セパレート便器」という商品。

benki-image2

これねー。びびりましたよ。最高だ!長野県茅野市の会社です。以前はこの大小分離便器単品で販売もしていたそうですが、方々から結構クレームが入ったとのことで現在は全体のセットでしか販売されていません(確か100万円くらい)。

そこをなんとか…!とお願いしまくったら単品で販売してくださいました。でもお値段が5万円也。う〜む、ちょっと高いんでないの!

とにもかくにもこれで大小分離の問題が解決しました。さあ、いよいよ渾身のコンポストトイレを組み立てます。

 

「ゴミ箱感」を隠す

さてさて、コンポストトイレの要とも言える「自然にカエル」なんですがこのままだとちょっと「ゴミ箱」っぽくないですか…。自宅で使用するならまだしも、なんせ僕が使いたいのはゲストハウスでの使用。

なので、「自然にカエル」を覆うような素敵なガワを作りましょー!

IMG_2786

木の層、1段目。自作の集成材のようなイメージでどんどん積み上げます。

IMG_2906

電動工具のジグソーでカーブに切り出します。

IMG_2907

ちょっと写真が暗くてわかりにくいんですが、半分くらいまで積み上がってきました。

最後まで積み上げ、サンダーで磨きあげていよいよ完成です。

IMG_3393

うむ、なかなか素敵だ!!前方の穴にじょうごをジョイントしてホースで外に出します。おしっこは川へ、ウンコはコンポスト醗酵で肥料へ。匂いもなく、快適に使用できています。

1号機のときには「もうイヤ」と言っていた妻も、「これなら大丈夫」と満足げ。やったー!

メンテナンスも非常に楽チンです。

とりあえずは完成!ですがまだまだ改良の余地はありそうなので、もっと試行錯誤してみます。

 

大小分離アタッチメントもいい感じ

セカイモンという、海外のオークションサイトには大小分離アタッチメントが販売されています。日本よりも欧米諸国(特に北欧)ではエコに先進的で、このようなトイレ部品が普通に販売されているそう。

商品自体は1万円しないくらい、ただ国際送料がかかるので+4000円くらいかかる感じです。
僕が購入した大小分離便器よりはるかに安いですね。こっちでもよかった…。

http://www.sekaimon.com/gb/122756/Other+Toilets/162508496391/

$_57 $_57-1 $_57-1 $_57

実は僕も、こちらの商品ではないのですが別の大小分離器を購入しました。
そしていま、同じ型を作ってこれと同じものが作れないか、とある作家さんにお願いしているところです。

5000円〜6000円くらいで販売できたらいいなー!乞うご期待!

 

作るより買う派なあなたへ

僕なんかはそうなんですが、DIYとか物作りが結構苦痛で、お金で済ませられるならお金で済ませたい派。
そんな方々のために、コンポストトイレの購入先をご紹介します。

まずはgreenly。大小分離と攪拌機能がついています。問い合わせたらその日のうちに連絡があり、後日郵送で資料も届きました。20万円前後だそうです。

 

greenly_09

庭仕事ひろばさんも素晴らしいトイレを販売していました。非電化タイプで25万円。ちょっと値段が張るのが玉に傷。パーマカルチャーデザイナーの四ツ井さんもご自宅で採用しているのを「世界不思議発見」で取り上げられていました。

top_picture

ていうかセカイモンでもっと安く入手できそうですね…リンクを貼っておきます。

http://www.sekaimon.com/us/71284/Toilets/253058938325/

 

それから、僕も実はコンポストトイレを販売する計画を立てています。
桶職人の方と「ガワ」の打ち合わせをしてきました。桶って美しいんですよ…

IMG_3449 IMG_3447

年明けくらいから販売できたらなーと考えています!全体で10万円くらいの販売価格に抑えたいところ。

乞うご期待ー!


最後に

僕たちは大地から、そして様々な生き物から命をいただいて生きています。その、命の必要な部分を吸収して、残った分を、出す。いわばウンコは「命の残りカス」です。それを水洗で流して浄化槽で薬剤処理して、沈殿物は燃やしてセメントにする、なんていうプロセスは最も「循環」から外れた行為だと言えます。いただいた命を次なる命のために大地にお返ししたい。これは人間ができる唯一の、地球への恩返しです。それを「快適に」実現するのがコンポストトイレです。水洗トイレに慣れている人には抵抗があるかもしれませんが、僕はこのトイレが大好きです。電気も水も使わないので災害時にも安心です。

あなたの生活にもコンポストトイレを導入してみませんか?

 

IMG_3393