【電気工事法】オフグリッドに立ちはだかる法律の壁とその抜け道

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こんにちは。台風の真っ只中、ビールを飲みながらこの記事を書き始めました。

だって今日は年に一度の誕生日なんですもの!誕生日も変わらず宿泊予定がありましたが、この台風でキャンセル。誕生日くらい、ゆっくりしろよってことなんでしょうか。そういうわけで朝からへべれけやってます。

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今日は息子たちとゆっくり。

さて先月末に、クラウドファンディングで支援してくださった女性がご宿泊に来てくれました。関東と九州から、3名で。「オフグリッドの裏側全部見せますコース」でご支援いただいたので、オフグリッドWSをやらせていただきました。

それがまあ、いつものことながら最高に楽しかった訳なんですが。後日その方が熊野での体験をfacebookに投稿したところ、そのコメント欄に「それって電気工事法違反なんじゃないの?」というコメントが記されたそうです。そうなんですよ、結構厄介なのがこの「法律の壁」。今日はそのことについてお話しします!

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電気工作物とみなされない範囲がある!

結論から言うと、30V未満の電気工事なら、資格がいりません。

電気工事法は、電気工作物についての法律を定めており、以下のように30V以下の電気設備は「電気工作物ではない」と定義されます。

【 電気工作物 】 発電、変電、送電若しくは配電又は電気の使用のために設置された工作物であり、土地等に固定して設 備されたものをいう。ただし、次の工作物は“電気工作物”から除外される。

① 船舶、車両、航空機等に設置される電気設備

(注) 陸上の固定した電気設備に電気を供給するための発電船、発電車、変電車等の工作物は、電気工作物の適用を受け る。

② 30V以上の電気設備と電気的に接続されていない 30V未満の電気設備

(注) 「電気的に接続」とは、電線が直接接続されたり、変圧器、インバータ等によって接続されることをいう。

30V未満なら電気工作物とみなされない!!なので無資格でもokってこと。
逆に30Vを超えると、資格が必要になります。

資格が必要な作業って?

じゃあ、30V以上のオフグリッド作業でどの部分が資格が必要になってくるかというと

・シガープラグの組み立て

・MC4コネクタをケーブルに取り付ける

・コントローラーを壁に固定する

・配線を壁や柱に固定する

・壁に穴を開けて配線を通す場合の、配線の保護作業

名著 「わがや電力/テンダー」より

という作業だそう。う〜む。これをいちいちプロに頼むとなると面倒だし予算がかさむなぁ。

やっぱり自分でできる範囲でやるのがオフグリッドらしいところ。オフグリッドの基本的精神っちゅうもんやー!

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自分で資格を取るか、作業の一部をプロに頼むか、あるいは法律の「抜け道」を通るか。選択が迫られます。

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30V未満ギリギリのパネルで抜け道

ところで30Vを超えるっていうのはどういうことでしょうか。

バッテリーは1個12Vだから、3つ以上を直列で繋がなければ30V以下が保てる(繋ぎ方一つでコントロールできる)。つまり、うっかり30Vを超えるとしたら必然的にソーラーパネルの部分になってきますね。

30V未満のパネルを用意したら資格は関係ないってこと!!

一般的に100Wパネルの電圧は18V前後です。12Vバッテリーに蓄電することを想定しています。200Wパネルだと36V前後。これは24Vバッテリーに蓄電しやすい電圧です。でも、探すといろんな電圧のパネルがあるんですよ!

だから、これもバッテリーと同じように、電圧が30Vを越えないようなギリギリを攻めて組み合わせるってのがいいんじゃないでしょうか。

と思っていろいろ探してたら見つけた!思わず手を叩いて大笑いしてしまったんですけど、いつものソーラーオフさんでこちらのパネル

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・最大出力(Pmax) 240W
最大出力動作電圧(Vmp) 29.9V
・最大出力動作電流(Imp) 8.03A
・開放電圧(Voc) 37.0V
・短絡電流(Isc) 8.59A
・モジュール変換効率  14.92%

29.9Vってw

無資格者のギリギリラインですやんー!

なので、例えばこれを4枚合わせて960Wの発電システムを作ろうと思った場合は4枚を全て並列接続すれば、電圧は29.9Vのままなので無資格者でもシステムが作れちゃうってわけです。

その場合注意する点は、4枚を並列で繋ぐ場合は電圧は上昇しない代わりに電流が4倍になるってことです。

最大出力動作電流8.03Aだから、4倍すると最大32.12A。いつもこのブログでオススメしているこちらのチャージコントローラーなら40Aまで対応しているので4枚並列にも対応できちゃいます。

こういったように、法律の抜け道っていうのは案外あるものなんですねぇ。

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開放電圧と最大出力動作電圧

ただひとつ気になるのは「開放電圧37V」という数字。

電気工事法では最大出力動作電圧を基準にするのか、はたまた解放電圧を基準にするのか。

解放電圧と最大出力動作電圧の違いは以下。

・開放電圧
出力端子に負荷が接続されていない状態(稼働状態ではない)、すなわち負荷の回路を切った(開いた)状態で得られる電圧です。このとき、電流が流れないので、内部抵抗による電圧降下がないから、その分高い電圧を生じます。
・最大出力電圧
負荷を接続した状態(稼働状態)で得られる最大の電圧です。このときは、負荷に応じた電流が流れるので内部抵抗による電圧降下が生じます。したがって、開放電圧より低い電圧になります。
 上記から見ても、重要そうなのは最大出力電圧の方な気がするけど。
いま経産省電気安全課に問い合わせているので結果はしばしお待ちくださいねー!
まあでも、こんだけいろいろ書いといてあれだけど、オフグリッドするなら電気工事士2種とった方がいいよ!
以上、ikkyuオーナーのモーリーでした!
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