究極のエコは「のぐそ」。

Antranias / Pixabay

突然ですが、トイレに流された糞尿の末路を皆さんはご存知でしょうか。僕は恥ずかしながら、まったく知りません。ずっと前に読んだはずのインタビュー記事にその答えは載っていました。そうです、僕の心の師匠、伊沢正名さんのインタビューです。

糞尿の末路

まず、人間が一日にどれくらいのうんこをしているかというと、だいたい200から300グラムだそうです。伊沢さん自ら35日間、自分でノグソをした重量を計り平均を出したら241グラムだったそう。そうすると、人間は年間で70キロから100キロのうんこをしていることになります。自分の体重程もあるうんこの末路を知らないなんて!ということで今日はそのうんこの末路を紹介したいと思います。

ウンコは結局し尿処理場で処理されるんですが、そこでは腸内細菌を使ってウンコを分解します。好気性発酵、嫌気性発酵を繰り返して分解が終わると「汚泥」となります。汚泥の上澄みは河川放流し、残った固形分は以前は海洋投棄されていましたが、今は法律で禁止されています。じゃあどうして処理してるかというと燃やしています。化石燃料を使ってウンコを燃やして、その灰はセメントの原料に使われます。もともと食べ物であったはずのウンコが最終的に化石燃料を消費してコンクリートという無機物の世界へ…。とんでもない循環の断絶です。多くの生き物を食べて命を奪い、資源を浪費して生態系を破壊するだけのトイレウンコ。「だから僕はのぐそをするんです!」

ウンコ的死生観

うんこは最終的に菌類によって分解されて無機物になります。土の中の養分とか二酸化炭素に変わります。無機物になると植物がそれを吸収して光合成に使われて植物の体に変わります。ウンコはどんどん食われたり吸収されて最後にはなくなってしまいます。でもなくなる過程で自分以外の生き物を生かしています。自分が他の生き物に食われる過程で他の生き物の命に生まれ変わる。これは輪廻転生です。その入り口がウンコです。人間は自分が生きるために多くの生き物をごちそうとして食べて命を奪います。その残りかすのウンコを要らないものとしてだしているけれど、実はそのウンコが他の生物の命に生まれ変わります。命を奪うだけでなく、命をお返しすることが大切で、それを可能にするのがウンコなのです。

詳細インタビューはこちら

おまけ;糞という漢字

糞という漢字は「米と共に田に入れるもの」と書きます。つまり優れた肥料という意味を持っています。なるほどー!漢字って面白い。

Antranias / Pixabay