複合発酵浄化槽「あ・うんユニット」を超わかりやすくまとめてみた

はい。これは「あ・うんユニット」のHPを見たときの感想です。講釈部分が長い。他にも、こういった商品のHPはえてして核心が見えづらくその「よさ」を読み解くのに多大な労力を要します。

ただのおせっかいですが今日もまた勝手に、あ・うんユニットを僕が一般向けに通訳しようと思います。

最近こういう記事増えてきたな…。まあ、他でもない自分の勉強のために書いているのでとっても楽しいんですけどね!

あ・うんユニットとはこんな浄化槽

まず、あ・うんユニットとは下水処理の浄化槽システムです。微生物の力で分解・浄化して自然界へと無害・有益な形で還すことができます。

また、屎尿は完全に発酵されて、農業利用だけでなく飲めるレベルの「高エナジー水」になるそうです。この高エナジー水には自身の生命情報が入っていて飲むほどに健康になるのだとか。

名前

この高エナジー水に関する記述は極めて怪しいのでカット。

HP見ててちょいちょい気になるんだけど「高エネルギー」とか「生命情報」とか「大宇宙」とか僕そういうスピリチュアル的なのすごい苦手で読み解くのに苦戦しています。なんとか一般人代表として未来言語を現代語訳したいと思います。

 

あ・うんユニットの仕組みについて

画像を見ておわかりのようにあ・うんユニットは2つのタンクで処理します。A槽で発酵した上澄み液がB槽にポンプで送られて二段階で発酵されて完全に浄化されます。

さらにB槽の上澄み液がポンプで畑まで送られて、農業利用できるようになっています。システマチックな肥溜めのようですね。あとは曝気(エアレーション)用のブロワが入っているくらいで仕組みはいたってシンプルです。

あ・うんユニットは「複合発酵」がミソ!

構造を見る限りではコレ自分で作れそうじゃね?って思うんですけど、

このあ・うんユニットのすごさってこの構造ではありません。「菌」がミソなんだそう。

このユニットを導入した廃材天国秋山陣さんもこのように言っています。

先ほどのリンクのイラストを見る限り、
「自分でタンクとポンプとブロワを用意して配管するだけじゃん!」
と、思った。

しかしお話を聞くと、元菌が重要だそう。
それも、定期的に買わなくてはいけない訳じゃなく、最初だけでいいとの事。

むしろ、自作で色々工夫して設備を作っても、最初に菌を入れないと上手くいかないそう。
タンク、ポンプ、ブロワ、配管部材、元菌のセットで、60万弱。
いわば、高島博士の「複合発酵」の技術代が大きいと思えた。
それで、後の設置工事は自分でやればいいとの事。
そこを業者に任すと、その倍以上かかると思われる。

-廃材天国秋山さん

この、「複合発酵」を考案した高島博士の技術代が大きいということです。じゃあその「複合発酵」の菌っていったいどんなスゴイ菌なんでしょう…!

複合発酵とは

この技術を開発したのは東京農大卒・環境微生物学博士の高嶋康豪氏。

好気性発酵/嫌気性発酵などが同時進行するような技術だそうです。

“発酵”には、大きくわけて5つのタイプがあります。

しかし、これらの発酵はあくまでも“単独”で行われ、連携して進行することはないようです。

これは従来の一般的な発酵法では、微生物の4つのタイプである「好気性明菌、好気性暗菌、嫌気性明菌、嫌気性暗菌」を共存、共栄、共生させることができないからです。

ところが、その不可能を可能にしたのが環境微生物学博士の高嶋康豪氏。

好気性菌と嫌気性菌の腐敗作用を合成作用へと、環境条件を生体変化させることに成功しました。

この発酵を「複合発酵」と呼びます。

天下泰平

実際には「菌床」は5つのポリタンクで送られてきます。

画像;廃材天国

これを、糖蜜やモルト等と一緒に、A槽に3本、B槽に2本入れてエアレーションなどの処理をします。

一度タンクに入れると、その後菌を追加する必要はなく、ずっと働いてくれます。このポリタンクの中身こそが「あ・うんユニット」の正体、というか核なのですね。

お値段

「高エネルギー水」とかはよくわからないけど、浄化された水は肥料として使用できるというのがいいですね。

水洗トイレも使えて、排泄物も土に返る。うんこも、トイレットペーパーも完全に分解される。これはいい仕組みだ!

設置に関しては「ご自分で」とのことで商品を注文するとタンクや菌床、ポンプなどが送られてきます。

≪お届けするもの≫

①タンク(600L×2)
②ブロワー1台
③水中ポンプ2台
④菌床5タンク
⑤モルト液1梱包
⑥電気ボックス1台
⑦ホース・チェーン
⑧糖蜜1梱包
⑨配管材料1梱包

こちらのセットでお値段は60万円。業者に依頼する場合はさらに設置費などがかかってきます。

設置はタンクが二つ入る穴を掘って配管すればいいだけなので以外と簡単に自分でできそうです。

この人は自分で掘ったみたいです(尊敬)。

デカいタンク2つを埋める穴掘り作業
画像;タカヤススタイル

 

また、この商品は買って終わり、ではありません。

購入には「あ・うんの会」に入会しなければならず、年会費10800円がかかるそうです。

モーリー

あ・うんユニットはいいと思ったけどこの会には僕は絶対入会したくないなぁ。

う〜ん

ここまでめっちゃいろんな人のブログとか参考にして書いたけど、いや、これがすごくいいシステムというのはわかるんだけど母体だったりシステムだったり端々に見られる思想・表現が怪しすぎてちょっと僕は手が出ない。余計なこと書きすぎ。ピンと来る人も少しはいるんだろうけど多くの人は引いちゃうと思う。なんかもったいないなぁ、という気がします。

中の菌が「複合発酵菌」でなくても全然うまく行くような気もするしこの構造・仕組みだけ拝借して、自作するっていうのがいいのではないかと思う。菌が劣る分はタンク広めにするか、3つに増やせばいいし。どんなに高くても20万円くらいには収まりそう。

まあ僕はこうやってスピリチュアルアレルギー出ちゃったけど、実際使って快適ならなんでもいいので一度試してみたいです。