電気温水器のタンクを再利用!ゲストハウスikkyuのボイラーはかなりイケてるよ

世界平和より家庭内平和。田舎暮らしでお湯が出るって大事なことなんです…!

こんばんはモーリーです。

 

一昔前の最盛期を終えて、田舎の家庭によく眠っているものの代表例といえば、

電気温水器のタンクソーラー温水器

 

ソーラー温水器は外見でも「あるな」ってわかりますが

電気温水器はご自宅にお邪魔しないと拝見できません。

ご近所さんに「今夜ご飯においで〜」と食事にお呼ばれしてご自宅にお邪魔したらまず目を光らせる対象はこの電気温水器のタンクです。

実は僕の運営するゲストハウスikkyuではこのタンクを再利用してめっちゃecoでめっちゃイケてる薪ボイラーを設置しています。

今日はikkyuのボイラーシステムを含め、この電気温水器タンクの活用法をお伝えします〜

ikkyuの薪ボイラーはこうなってるよ!

廃材のタンクと、同じ径のドラム缶的なものを組み合わせて溶接しています。

煙突穴と、燃焼室の薪の入り口を加工します。

あとは燃焼室の周りに土を盛ったりしますが基本的に構造はシンプル。

タンクは給水口と排水口とあって、給水口に水道栓を繋いで、排水口からお風呂と台所の蛇口へと繋いでいます。

素人でもできる簡単な作業です。

作業風景

実は、このタンクを使ってボイラーを作りたいという思いは前々からあって、タンクだけは確保していました。

でも自分には技術も知識もない、どうしよう、

と思っていたら地域の建設会社の社長さんが遊びで作ってくれました。

中川さんホント神様。

同じ径のドラム缶(この場合は、別のステンレスタンクを輪切りにしたもの)を用意します。

底面は逆さのドーム状になっているのでスポッとハマる算段。

底部分のカバーを切ってタンク部分をむき出しにします。

現場にて、仮設置。

4本のL字の金具(たぶん中川さんの手作り)で燃焼室とタンクを繋ぎ合わせて補強材とし、ボルトで地面に仮固定します。

固定と保温のため、燃焼室に土を盛ります。ガチガチに固まるようにセメント多めの土を練りました。

あとは金属部分が見えなくなるまで、ひたすら粘土を盛ります。

最後に塩ビパイプを繋いだら、完成です!制作費0円だー!すごい!

使い心地

使い勝手はすごくいいです!

廃材でお湯が作れるってすごくいいですね。

屋外で燃やしているので、だいたいどんな材もここで燃やしちゃいます。まるで焼却炉のよう。

室内だといろいろ気を使いますからね。屋外設置はやはりよかった。

あと気になるのは「燃焼効率」。

真冬で、タンク内の水温が10度以下まで下がっていると中のお湯を80度以上に温めるのにかなり時間かかります。

半日以上、下手すれば午前中から夕方まで焚いていることも。

燃焼効率をあげる工夫をいつか施したい。これから作る方はぜひ研究してみて。

温水タンクの扱いには注意が必要

水道栓からタンクを通してお風呂の蛇口へと繋がっている系は、密閉系です。

タンクの中の水を下から熱する。すると水は温度が上がり膨張する。

行き場をなくしたお湯はタンクを破裂させます。近くに人がいたら大事故に繋がりかねません。

なので減圧弁と逃がし弁という部品が必須になってきます。

これは、古い部品を使い回ししないほうがいいようです。

 

その他、電気温水タンクを利用している例

greenzの、この記事は衝撃的でした。

薪ストーブ内で熱交換して、電気温水タンクに溜めるという発想。

タンク内の水も上下で循環して温められています。

引用;「エネルギーは“育て”よう!」古民家再生&薪ストーブの給湯システムをDIYし、節エネを実践するエリックさんの暮らし

 

まーそんなわけで、あのタンクはかなり使えますぜ!

ぜひ拾って何かに活用してみてくださいね〜!

それではまた!