こんにちは、コンポストトイレ研究員のモーリーです。
さて今日は自分で開発したコンポストトイレだけでなく、全てのコンポストトイレに通じるお話を書きたいと思います。
それは「発酵」のお話。
どうやったら上手に発酵させていい肥料を作ることができるのか、その知識とアイデアを共有したいと思いますー!
Contents
1日の分解量は微生物の働きで決まる
コンポストライフにおいて微生物との付き合いは非常に重要。
なぜならば、基材の交換サイクルに密接に関わってくるからです。
[A]投入される大便の総量(g/日)ー[B]微生物による分解能力(g/日)
この式で算出される[A]ー[B]の値が[C]翌日持ち越し分となります。
[A]<[B]の場合は[C]翌日持ち越し分が実質ゼロ。基材は永久に交換不要です!
そんなこと実際にあるの?
ちなみに日本人の平均的な大便の量は200gだそう。[A]は変えられないから、[B]を高める工夫をしたいところ!
参考;アメリカ人150g、日本人200g、ケニア人520! ウンコの量でわかる腸能力
さて、、[C]翌日持ち越し分は日々蓄積されていくわけなんですが、「基材の包容力」があるのでそれを越えない範囲では匂いが抑えられます。
[D]基材の飽和包容力ー[C]翌日持ち越し分×日数
これが0になったら基材の飽和状態。また、0に近づくにつれて[E]ネチョネチョ臭気レベルがアップして虫が湧いたりします。
これが0になる前に交換することをオススメします。0の状態だと究極のネチョネチョ状態。水分が多いと嫌気性発酵が優勢となり堆肥化に必要な好気性発酵がなかなか進みません。
感覚の話になってしまって50ってなんだよ、って感じかもしれませんが[D]ー[C]×日数=50(1/2[D])
くらいで交換するのがちょうどいい感じです。
基礎知識①基材は何を使うの?
コンポストトイレとはそもそも、排泄物が「基材」に包み込まれ、その中で発酵して肥料になるという仕組みのトイレです。
では基材には何を使ったらいいのか?という話なのですが僕があらゆる面でいちばんおすすめしているのが「腐葉土」です。ホームセンターで18L300円くらいで安く入手できます。車がないというかたはネット通販でも購入できます。
これだけでも十分なのですが、これに「発酵促進剤」を適量加えると、発酵しやすくなります。
オススメは「自然にカエル」純正品のエコパワーチップ。かなりの分解能力です。
他にも、米ぬかやボカシなど手軽に入手できるものでもOKです。
基礎知識②水分は避けよう
水分が多すぎると発酵がうまく行きません。
また、うんことおしっこが混ざると匂いがキツイです。大小分離は最大のポイント。
基礎知識③攪拌で空気を取り込もう
コンポストトイレrelifeはラチェット式攪拌棒で内容物を座ったまま攪拌できる、というのがいちばんの取り柄です。
ラチェット撹拌テスト。 pic.twitter.com/yv90sax0PJ
— 森雄翼(もーりー) (@yusukemori87) 2018年4月2日
内容物を混ぜることで便と土が混ざり合い、分解が進みやすいです。
また、攪拌によって空気を取り込むという作用もあります。それにより好気性発酵が進み、うまく発酵してくれます。
温度をあげると微生物は元気になる
基材の中は微生物の働きで温度が高くなっています。これは分解がうまく行っている証拠です。
この、温度を逃さないために保温をしてあげると微生物はもっと活発になります。冬場などは特に重要です。
この中の隙間に断熱の「ぷちぷち」をいれると効果的でしょう。
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また、タンクを外付けにして、空いた部分にこたつヒーターを入れてもいいかもしれません。
保温に関しては様々な工夫ができると思います。僕も今後試行錯誤していきます!
基材を交換した後は?
基材の交換方法、これはメンテナンス編で詳しく記載しています。ご参考ください。
コンポストトイレRELIFEのメンテナンスについて
やす君