田舎暮らしを華やかにするものランキング。
誰がなんと言おうと、第1位はピザ窯で間違いない。
僕も、田舎暮らしを始めて4年経った今、ようやく着手しましたよ!
僕は「低予算で、高機能で、誰でも作れる再現性のあるデザイン」でなければ作る意味がないと思って常々ものづくりと向き合っているのですが、ピザ窯に関しては4年間じっとそのときが来るのを待っておりました。
機は熟した!
廃材を主に使用して、なんとかかった経費はたったの2000円!満足がいくものができたのでその作り方を紹介したいと思います。
今回のピザ窯の主役は「水瓶(みずがめ)」
ピザ窯のスタイルっていくつかに分類されると思うんですが、
「ドーム状がいちばんいい!」というのはよく言われていることです。
火の回り方がよく、効率がいいためにこのように言われているんですね。しかし自作する際には一番難易度も高いと言われています。
次によく見るのが「かまぼこ型」。これは形状に複雑さがないので「ピザ窯DIYキット」みたいな商品としてもこの形状が採用されていることが多いです。
モーリー
ここで素直にレンガを使わないのがモーリーです。だって耐火レンガって高いんだもの。
そうして何か使えるものがないかと目を光らせながら田舎を歩いていると、目に付いたのは使われずにほったらかしにされている水瓶。古い民家の前には必ずと言っていいほどある。
画像;ジモティー
モーリー
これを横にして真ん中を仕切るとなんとまあ綺麗なかまぼこ型石窯に。素材も土でできてるし蓄熱性もあるんでねぇの!というわけでこいつを使ったピザ窯づくりに挑戦してみましたよー!
土台には廃タイヤを
今回この不安定な円筒状の物体を固定するのにどんな土台がいいか、これにいちばん悩んだんですが最初はブロック塀で土台を作ることに決めていました。しかし材料も運び込んだあとにパッと閃いて急遽廃材置き場へ。
大量に積んである廃タイヤをもらうことにしました。
廃タイヤをもらいに、ゴミ集積所へ!
これをピザ窯の土台に使おうという作戦!どうかな〜うまく行くかな〜
ホームセンターへ行く前に、
地域の廃材置き場に行くと使える資源がたくさんありますね‼(こういう動画撮るの初めて。今後動画コンテンツ増やすぞー) pic.twitter.com/i8Hv16prsb
— もーりー@ecoばか発明家 (@yusukemori87) 2018年10月7日
もらったタイヤを4本並べて1段として、これを3段積みあげて土台としました。
そのタイヤ土台の上に、鉄板を乗せています。これだけで土台完成。セメントも使ってないし手間なんてありゃしない。
拾った廃タイヤはこんな風にピザ窯の土台になりました!
上に鉄板を乗せて、その上に窯がきます。
さて、どうなるでしょうか〜🌀 pic.twitter.com/1f71EutcyU
— もーりー@ecoばか発明家 (@yusukemori87) 2018年10月7日
水瓶が石窯にメタモルフォーゼ
さあ、この土台の上に例の「水瓶」を乗せますよ!
ピザ窯作成動画3
ピザ窯にはなんと…
田舎の家には必ずある?
「水瓶」を使用します!果たしてうまくいくのか?いかないのか?
土台はタイヤで十分なのか?
うまくいけばピザ窯界に革命をもたらすことになりますぞ pic.twitter.com/kaCWILDWgn
— もーりー@ecoばか発明家 (@yusukemori87) 2018年10月7日
さて、この円筒形の物体をかまぼこ型にしたいので真ん中で仕切らなければなりません。
ひたすら、真ん中まで土で埋めます。
それから、周りもどんどん、塗り固めていきます。蓄熱性アップ!
土は下から順に塗り固めていき、煙突まで来たら重点的に厚めに塗ります。
水瓶に穴(差し込めるほどでもない大きさ)をあけて、その上にポンと置いているだけなので強度はちょっぴり不安です。
さて、窯の真ん中まで土を盛れたらいよいよピザを焼くための石を乗せます。これは廃材では探せなかったのでホームセンターで買いました。1000円の出費。
この石を真ん中に入れて、土でまわりを埋めてツラを合わせたら、ほぼ作業終了です。
モーリー
ピザ窯一旦完成しましたー!
あとは外側の装飾とか、
鉄板で蓋を作るとか、
もう少し仕上げの作業がありますが、とりあえずもう焼けるとこまでは来たかな!
せっかちなので乾くの待たずに明日火を入れてピザ焼いてみまーす。 pic.twitter.com/08fADe3JSw
— もーりー@ecoばか発明家 (@yusukemori87) 2018年10月8日
思った以上にピザ窯っぽく仕上がりました。歓喜!手伝ってくれた居候のけいすけくんありがとう!
[quads id=4]かかった経費と改良点
このピザ窯ですが、ここまでの作成でかかった費用は2000円弱でした。
水瓶はもらいもの、タイヤは廃材、鉄板は拾い物、土は余り物。買ったのはさきほどのみかげ石とセメント3袋(800円くらい)だけ。煙突は今のところ倉庫に余ってたのを使ってますが、煙の引きをよくするためにもう少し伸ばそうと思うので予算はあと2000円前後増加するかもしれません。
いずれにせよ低予算に抑えることができました。
普通、かまぼこ型のピザ窯キットって4〜6万円くらいするんだぜ!そう考えると革命的。
普通はこのあと土の乾燥のために一ヶ月くらい置いておくものらしいのですが、隠れピザ職人であるけいすけくんが明後日出国してしまうので明日、火を入れてピザを焼いてみたいと思います。
たぶん、予想としてはピザを焼くまでにかなり熱する時間を要するでしょう。というのも、開口部が広いので、せっかく温めた空気が逃げ、冷気が入って来やすい構造だからです。
開口部を絞ったり、鉄板の扉を取り付けるなど、熱を逃がさない工夫で対策はできるようです。
まあその辺は後から追加できるので、とりあえずこのままで一旦やってみたいと思います。
4年前に買って熟読した本の知識がようやく役に立って、なんだか嬉しい限り(そういえばこの本でも、植木鉢とか利用してたから僕の水瓶利用もこの本がルーツっぽいな)。
あともう一つ言っておくと、元も子もない話ですがピザって別にピザ窯で焼かなくても十分美味しいです。
大型のスキレットがあれば家庭のガスコンロでも上手にピザを焼くことができます。蓋の構造がミソ。
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元ピザ職人のけいすけくんに今日スキレットを使ってピザを焼いてもらったのですが、「これがあればピザ窯いらんくね?」って話になりました。まじで美味しいし上手に焼ける。オーブンに突っ込んだわけではなく。普通にコンロで火にかけるだけです。
という感じで、またピザ窯の報告を書きたいと思います。それではまた!