こんにちはモーリーです。
いま友人数名がクラウドファンディングに挑戦していますが、いつも思うことがあります。
あの手数料、ぼったくりじゃないですか?
友人のプロジェクトだから応援したいと思いつつも、10000円応援したらそのうちの約2000円が運営に取られる仕組みを知ってしまったらなんかもう「シェアだけしとくわ」ってなっちゃうよね。
今日はクラファンの高すぎる手数料について考察しつつ「クラウドファンディングする前に一度冷静になって考えようぜ」ってことを淡々と語りたいと思います。
Contents
クラウドファンディング手数料とファン数一覧
まず、どこのサービスがどれくらいの手数料をとるのか、そしてその発信力はいかほどか、というのを比較したいと思います。大手サイトと、手数料が安いところのみピックアップします。
手数料 | ファン数(facebookページ/twitter/instagram) | |
---|---|---|
CAMPFIRE | 17% | 53522/30798/5200 |
Readyfor? | 17% | 77415/12398/357 |
Makuake | 20% | 61665/16146/8399 |
Motiongallery | 10% | 20794/4682/1102 |
checkered flag | 10% | 200(twのみ) |
kibidango | 10% | 16405/5102/1094 |
moonshot | 5% | 911(fbのみ) |
ファン数が多いのはやはりキャンプファイヤーとレディーフォー、そしてマクアケの3強。ファン数5万〜7万人。ファン数が多い=発信力が強い、ということなのでより多くの人にリーチしたいという目的の場合は多少手数料が高くても大手を選ぶのがいいと思います。手数料は17〜20%。
ついでファン数2万人前後のkibidangoとMotiongallery。こちらは手数料が10%と業界の中では最安水準。僕はこのあたりがバランスがよくていいのではないかなと思います。
また、手数料を全くとりません!いただくのはカード決済手数料(5%)のみです!と謳っていた業界最安クラウドファンディングMoonshotは新規案件の受付を停止してしまいました。残念…!
【追記】手数料最安のクラファンサイトを作っちゃったよ!→http://solar-kaitai.com/
銀行の金利と冷静に比較してみよう
さてクラウドファンディング市場の手数料相場を知っていただいたところで、次にみていただきたいのは銀行で借りる際の金利について。同じ金額を集めようと思った際のクラファン手数料と銀行の金利を比較すると絶対に銀行の方がメリットが大きいです。
金利平均 | ||
---|---|---|
政府系金融公庫 | 預金を取り扱う金融機関 | カードローン |
0.3〜2.85% | 2.125〜9.0% | 6.0〜18% |
モーリー
あとみなさん「サラ金」って金利が高くて「手を出したらオワリ」ってイメージあると思いますが日本の法廷上限金利が15%(100万以上の場合)と定められていますので大手3社のクラファン手数料はサラ金の金利以上になる計算!
なのでクラファン検討中のみなさん、
せやろがいおじさん
【追記】手数料最安のクラファンサイトを作っちゃったよ!→http://solar-kaitai.com/
そもそもクラウドファンディングのメリットって何?
お金のことだけ考えると銀行で借りる方がはるかにメリットが大きいのですが、どうして多くの人がクラウドファンディングに魅力を感じて資金集めに挑戦するのでしょうか?そこにはお金を集める以上のメリットがあるはずです。
- 個人ではできない発信力=すでに獲得済みの顧客への訴求と広告
- ユーザーにとって簡単な決済システム
- 多くの人に訴求する文章づくり=コンサル的要素
- (起業の場合)事業開始以前から顧客を獲得できる
といったことがあげられます。特に①の広告的な意味合いが強いのかなと思います。クラウドファンディングによって資金集めと同時に広告もできる。自力ではリーチできなかった層に訴求できる。 もともと広告費に数十万の予算を確保しているビジネスモデルであれば、広告としてクラウドファンディングを利用するのは全然アリだと思います。
【追記】手数料最安のクラファンサイトを作っちゃったよ!→http://solar-kaitai.com/
手数料に見合った広告効果はあるのか?
広告効果が高いから手数料17%支払う価値がある!と思っている方に悲報ですが、僕の知り合いでクラファンに挑戦した人に聞くとだいたい「支援者の9割が知り合いだったわ」と言う人が多いです。
モーリー
勘違いしがちですが大手サイトは5〜7万人のフォロワーへの発信力はあってもそれを二次的に拡散してくれるかどうかはフォロワー次第。よっぽど面白かったり社会性がないと拡散されにくいです。「◯◯への旅の資金を集めます!」みたいなごく個人的なプロジェクトってもう誰も拡散してくれないというか、支援してくれるのはほぼ知り合いだけになっちゃうんですよね。
つまり
「みんなが拡散したくなるような面白いプロジェクトだったら広告効果あり。
面白くもない、社会性もない企画なら手数料に見合った広告効果は得られない」
という、まあ当たり前すぎる結論なんですがそんな感じです。
結論:社会性のない、個人的なプロジェクトならおとなしく銀行から借りちゃったほうがいいよ
和歌山の企業がglafitを開発したというクラウドファンディングは1億2000万円を調達し、それはもう見事に広告効果があったそうです。こういう「今までなかったけどほしかった!」みたいなモノとかはクラウドファンディングと相性よさそう。
【追記】手数料最安のクラファンサイトを作っちゃったよ!→http://solar-kaitai.com/
大手サイトを利用したクラウドファンディングに向いている人
そんなわけで「何かプロジェクトを始める→クラファンしよう!」みたいな短絡的な考えの人にチクリと言いたかった今回ですがもちろんクラウドファンディングを使った方がいいよ、という人も中にはいます。クラファン企業のコンサル的な要素をじゅうぶんに活用したい人はぜひ。僕が去年利用したReadyfor?さんは担当の美女さんが親身に色々アドバイスくれましたよ。
あ、「2割はぼったくり」っていうのは全員に当てはまることではなくて依頼主の中には文章も書けないし自分の頭で考えられないって人もいるからそういう人はコンサル費と考えれば適正、むしろ安いくらい。
そうじゃなくて文章も書けてある程度発信力もあって、という人は2割は払い過ぎという意味です— 森雄翼(モーリー)@トイレ作家 (@yusukemori87) 2019年3月13日
【追記】手数料最安のクラファンサイトを作っちゃったよ!→http://solar-kaitai.com/
結局どこのサービスが優良なのか?モーリー的な答え
まあいろいろ書きましたけど正直手数料17%以上はぼったくりだしそれに見合う広告効果を引き出すにはよっぽど面白い企画でないと無理というスタンスです僕は。なので10%のkibidangoさん, Motiongalleryさんがいいのではないかと思います。プロジェクトの拡散力はクラファンサイトのファン数よりも文章の中身に依拠すると思っていて、話に聞くとMotiongalleryさんは文章の校正やアドバイスなども手厚いみたいです。
Mtiongalleryさん、大手に比べると少ないファン数ですがちゃんと中身のあるプロジェクトは実際に多額のファンドを集めているので、ほんとに優良サイトなんだろうなと思います。
ただ僕は手数料10%でも高いと思ってしまうのでやっぱりセルフでやるのがおすすめです。文章も、決済システムもぜんぶセルフです。僕もこれまで2回セルフでやりましたがそれぞれ100万、200万円の調達を達成しています。そのノウハウはまた別の機会にお伝えできればなと思います(^ ^)
【追記】手数料最安のクラファンサイトを作っちゃったよ!→http://solar-kaitai.com/