ぼくたちはうんこを食べて生きている

「食は権利 うんこは責任 野糞は命の返しかた」

こんにちはモーリーです。兼ねてからお会いしたかった糞土師・伊沢さんをお呼びすることができました!

伊沢さんは44年間くらいずっとトイレうんこを拒否し続け、野糞生活を送っています。

伊沢さんは次のふたつの理由から「うんこは責任の塊」と表現しています。

  • 美味しいものを体内で汚いものに変えてしまったという責任
  • 命を奪った残りカスを自然界にお返ししなければならないという責任

そうして日々うんこを大地にお返しするというポリシーに至ったそう。

これまでの野糞の回数たるや、1万4300回ほどになるそうで毎日野糞しても365回、と思うと

こ の 記 録 は 誰 も 抜 け な い !

と絶望すら覚えました。ちなみに21世紀に入ってからは14回しかトイレうんこしてないそうです。

コンポストトイレを拒否した伊沢さん

今回僕が伊沢さんをお呼びした一番の目的は、伊沢さんに僕のトイレでうんこをしてもらいたかった、というのがあります。

僕がコンポストトイレづくりに目覚めたのは他でもない、伊沢さんの糞土思想に触れたことがきっかけなのです。だから僕はどうしても、心の師匠、伊沢さんに僕のトイレを使用してほしかった。

そう伝えると伊沢さんは全力で拒否しました。

モーリー

なんでですか、コンポストトイレだってうんこを大地に返すんです。野糞と変わらないじゃないですか

と必死で訴えると

だってトイレじゃないですか

糞土師

と一言。僕は悟りました。

モーリー

((この人は最初は思想から入ったけど、今では野糞という行為そのものを愛してるんだろうな〜))

だって思想的には野糞もコンポストトイレも同じですよ!?ていうかあなたの思想からぼくはコンポストトイレに至ったんですよ!?

まあ仕方ないので野糞用に裏山を案内しました。師はスッキリした顔で山を 下りてきました。

本当の共生ってなんだろう

伊沢さんの講演の中で「本当の共生」を語っていらしたのがすごく印象に残っています。

  • 動物は空気中のO2をたべて、うんこを排泄する
  • 菌は動物のうんこや死骸をたべて、空気中にCO2、地中に無機物を排泄する
  • 植物は地中の無機物と空気中のCO2をたべて、空気中にO2を排泄する

お互いが生かし合う関係性が本当の「共生」である。

言い換えるとすべての生物は互いの死骸や排泄物をたべることで、共生関係を築いている。

ぼくたちが美味しい美味しいと森の空気を吸い込んでいるのは、実は植物のうんこだったわけです。

red and white mushroom

じゃあ、人間は自分の排泄物をどうしているか。

トイレに垂れ流して「なかったこと」に。その末路は化石燃料で燃やされて灰になってセメントの原料になります。

ここでのぐそとトイレうんこを比べてみます。

かたや循環の輪の中にお返しする(=責任を果たした)ノグソ、かたや循環を断絶して地面を殺す原料となるトイレうんこ。

ノグソはいいとか悪いとか、正しいとか誤りでもない。生物としての最低限の責任なんですよ。

糞土師

葉っぱノグソの始め方レクチャー

そして今回僕がいちばん楽しみにしていた「葉っぱ採集WS」は大盛り上がり。

いったいどういったワークショップかというと

「ノグソの時にどんな葉っぱが拭き心地がいいか」をレクチャーしてくれるというもの。

伊沢さんはこれまで数千枚の葉っぱをサンプリングし、また、同じ種類でも「生葉」「枯葉」などその状態によっても異なるレビューを記録してきました。そしてそれを一冊の本にまとめています。

「糞土思想」が地球を救う 葉っぱのぐそをはじめよう

世界初のお尻目線の植物図鑑です。

この知識を、実際に道路沿いを歩きながらサンプリングしつつ、講義を受けることができました。

これには目からウロコの興味深い発見がたくさんありました。

この周辺でよく採取できる葉っぱで一番ベストなものは「キリ」でした。他にもキウイの葉っぱとかひまわりの葉っぱとかすごく手触りがよかったです。

最後は試してくれました

伊沢さんはikkyuに二泊してってくださったのですが、最終日の朝はとうとう、コンポストトイレでうんこしてくれましたよ!

なぜなら台風の影響で外が豪雨だったから。しぶしぶ、といった様子でしたが。笑

糞土師

これは屈辱の写真ですよ。

トイレから出てきた伊沢さんは少し苦い顔をしていました。


いや〜本当に面白かった。伊沢さん、ありがとうございました。

今回の講演、葉っぱ採集WSの様子は近日中にyoutubeにアップロードする予定です。

「祝福(いのり)の海」という映画監督をしている友人のマサくんに撮影・編集を依頼しましたのでかなりいい感じに発信できることでしょう!(マサくんありがと〜)