【宿泊業許可】
住宅兼宿泊施設にする場合はトイレの数が大きなハードルになります。つまりゲスト用と住宅用2つ以上のトイレが必要になってくる。
そんなときには工事不要置くだけで使えるコンポストトイレ。
僕も自作のトイレを「家族用です」と言ってその場をしのぎました。ダミーでもいいんです。— オフグリッドライフ発明家のモーリー (@yusukemori87) 2019年1月17日
こんにちはモーリーです。ようやく二軒めのゲストハウスの営業許可申請もほぼ終わり、なんとか開業まで漕ぎつけそうです。
二軒めともなってくるとだいたいの抑えるべきポイントがわかっているので書類作業もスムーズでしたし、なにより工事の段階から知識があるのとないのとでは手間が違いますね。
まず今回は「住宅兼ゲストハウス」という形態で行くということでトイレが家庭用とゲスト用の二つが必要ということが重要なポイントでした(住居が別ならトイレは1つで問題ありません)。
トイレっていくつ必要なの?
宿泊施設の規模により必要なトイレの数は変わります。
収容定員 | 1-5人 | 6-10人 | 11-15人 | 16-20人 | 21-25人 | 26-30人 |
トイレ数 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
【相談事例から】簡易宿所でトイレの数が足りません。どうしたら良いでしょうか?/nanatsuba
これからゲストハウスを始めたいという方はトイレの数だけは絶対気をつけましょうね。※自治体によってまちまちなので事前に保健所に行って聞いてみましょう
トイレのせいで思わぬ出費が数百万とか、ざらにありますよ…。ゲストハウス(簡易宿所)の許可では通らなくて民泊でしか申請できない、なんてこともよく聞きます(=年間180日しか営業できない)。トイレの数問題はできれば物件決める時から知っておきたい知識です。
コンポストトイレで楽々増設!
さて、僕が借りているのは古いただの民家(平屋)ですのでもちろんトイレはひとつだけ。家庭用と宿泊客用、最低2つは必要と言われました。じゃあどうするか。物置だったスペースを片付けてコンポストトイレをどんと置いたのです。
トイレの妖精 pic.twitter.com/MJS9AftLvw
— オフグリッドライフ発明家のモーリー (@yusukemori87) 2019年1月20日
これだけで保健所の許可クリアですよ!!
しかもこのトイレたったの8万円。ダミーとして置いておくとしてもそんなに痛くはない出費ですし、実際に使用する場合も快適に使用できます。
え、コンポストトイレなんかで本当に許可通っちゃうの?水洗じゃなくていいの?と思いますよね。
食品衛生法では以下のように定められています。
(ア) 便所は、原則として、施設専用で、従事者数及び客数に応じた規模のものであり、かつ、ねずみ、昆虫等の侵入を防ぐ構造を有すること。
(イ) 便所には、流水式手洗設備及び手指の消毒設備が設けられていること。
トイレに関する記述はこれだけです。何が読み取れるかというと「水洗便所でなければならない」とか「浄化槽が必須である」みたいな記述はないのです。つまりボットン汲み取り式もOKとしている。ならばコンポストトイレも否定する要素がないのです。コンポストトイレはむしろ汲み取り式より衛生的ですからね!
※各自治体の保健所の職員の裁量にもよるので事前に必ずご確認を。
価格は8万円〜。工事不要の置くだけ設置!
そういうわけでこのコンポストトイレ、和歌山の元地域おこし協力隊の人が作ってるらしいです。
いま廉価版が8万円で売られています。在庫は3つだそうですよ。
もっと安く抑えたい人はDIYキット(4万円)もあるようです。オススメですよ。
追記;有識者からの反応
記事中にもある通り保健所の担当者の裁量によるところはあると思いますが、交渉・検討の余地はある部分だと思います!
都内の施設で簡宿やろうと思ったら間違いなくトイレで死ぬので、都心の事業者の方もぜひぜひご検討いただければと!
ちな、ご依頼いただければ保健所との折衝はやりまっせ! https://t.co/8oYwISK3O3— 谷内田真也@観光系行政書士 (@yachida_office) 2019年1月29日
おそれ多いっすww
指摘していただいている通りトイレだったり、洗面設備だったりの水回り工事が、都心部では特にお金がかかるのと建物の面積が狭いのでスペース確保できないっていうのがあるので、コンポストトイレありだな!って思いました!— 谷内田真也@観光系行政書士 (@yachida_office) 2019年1月29日