こんにちはモーリーです。僕は古民家ゲストハウスを【オフグリッド】で運営しています。
オフグリッド、聞きなれない人もいるかもしれませんが重要な概念なのでぜひ覚えておいてください。
最近はうちの宿に電力自給のノウハウを学びにくるゲストさんも増えてきました。
やはり311の震災以降、生きるのに必要なインフラを国や企業に頼るのはこんなにも脆弱だったのかと感じた人が増えたのではないかと思います。僕もその一人。
これからの生き方「オフグリッド」を体験できる宿があったらいいなと思い、1年前にオフグリッドゲストハウスをオープンしましたが、実はこういった宿はウチの他にも結構あります。
ぜひ多くの人に知ってもらいたいと思い、今日はオフグリッド宿を特集します!
Contents
①ハウステンボスの「変なホテル」
名前からしてなんとも変わったホテルですが「変なホテル=変わり続けることを約束するホテル」だそうです。
電力自給
このホテルは太陽光と風力で得た電気をバッテリーに貯めて使用するほか、水素エネルギーを取り出して利用しています。
水素エネルギーシステムには東芝のH2ONEtmシステムが導入されているそうです。
いやはや、僕は古民家一棟を電力自給するのでさえヒィヒィ言いながらやっているのにホテル一棟まるごとオフグリッドですって。すんごいなぁ。
輻射パネル
ロビーやカフェ、各個室には輻射パネルがあります。輻射パネル内には冷水・温水が流れ、部屋の温度を快適に保ちます。
画像;変なホテルHP
これさえあればエアコン一切不要!という訳でもないみたいですが、かなり電気は節電できるみたいです。これ、実際に触ってみたい。
ロボットが接客
変なホテルはどちらかというと電力自給より「ロボが働くホテル」ってことで有名だそうで、フロントには美女と恐竜のロボが立っています。
画像;変なホテルHP
狙いとしては「究極の生産性」。ロボを導入することで人件費を削減しています。それによってリーズナブルな宿泊価格が保たれているのでロボくんたちの活躍はありがたいですなー!
ちなみに
ちなみに、ハウステンボスってただのオランダ感が味わえるテーマパークっていうイメージだったんですが、「環境未来都市」の創造を目指して作られたようです。園内には水や電力、ゴミのリサイクルシステムなどを完備しているとのこと。
知らなかったー!そんな素晴らしいテーマパークだったのか!ちゃんと行ったことないからぜひとも訪れて「変なホテル」に泊まってみたい。
②川崎キングスカイフロント東急reiホテル
こちらは神奈川県川崎市にあるホテル。世界初の水素ホテルと呼ばれてる。厳密にはオフグリッドではなくて30%の電力を自然エネルギーでまかなっているそうなんだけど、その仕組みが面白かったので今回の特集でも取り上げてみました。
電力の30%を水素エネルギーで自給
このホテルは水素エネルギーで全体の電力の30%をまかなっています。その水素エネルギーを作るのは化学メーカーである昭和電工株式会社。
なんと使用済み廃プラスチックから水素を取り出して、5km離れたこのホテルに水素を送っているそう。
ハウステンボスの水素エネルギーは太陽光由来でしたが、こちらのホテルは廃プラ由来。そこが面白いポイントで、今後は宿泊者の使用済み歯ブラシなどの使い捨てアメニティが分解されてエネルギーとして循環する予定だそう。
夢があるなぁ(でも分解に使用するエネルギーとの収支はどうなんだろう、と言って夢をぶち壊してみる)
使用されている水素電池はまたまた東芝製。水素業界を席巻してますなぁ…
③廃校をフルオフグリッド化!鹿児島のダイナミックラボ
画像;キャンプファイヤー
何を隠そう、僕に「オフグリッド」のノウハウを叩き込んでくれたテンダー師匠が手がける事業「ダイナミックラボ」。
廃校をフルリノベーション、フルオフグリッド化した、夢の施設。
この施設では3Dプリンターを駆使して廃プラから好きな造形物を作り出せるファブラボがあります。ゴミからなんでも作っちゃおう!っていうことを、電力を自給しながらやってるわけですよ。
時代の先を行きすぎてちょっとまだみんなついてこれてない感じがあるけど、ココは絶対すごいことになるからっ!
そしてここには宿泊することも可能だそうですよ。
長期制作滞在用のドミトリーサービス
宿泊費用はドネショーン(感じた価値分のお心付け)でご利用いただけます。
※ 業務として宿泊を受け入れているわけではありません。よって、自分たちにとって望ましくない滞在だとスタッフが判断した場合、ご利用をお断りすることがあります。あらかじめご了承ください。
テンダーさんってどんな人か知りたい方はぜひこちらの記事もご参考ください。
熊野にテンダーさんがやってくる!イベント詳細①「テンダーさんって何者?」テンダーさんが出版したオフグリッドの教科書「わがや電力」。電力自給したい方は必須!
④山村テラス
知る人ぞ知る!?airbnbでの超人気宿。素敵な森の中にあるようです。
3名までの小さな宿ですが、1名だと10000円、2名で12500円、3名で15000円と、価格もリーズナブル!
そして高評価が多くてビビる。
ぜひ泊まってみてくださいー!
⑤【まだ無いけど】徳島県美馬市のearth shipゲストハウス
徳島の山間集落に、オフグリッドで生活の全てが循環する「earth ship」のゲストハウスを立ち上げようというプロジェクトが進んでいます。
オフグリッドどころか、生活排水の利用なんかも設計されていて、全てが循環・完結していて環境にみじんもimpactを与えない究極の家です。早く泊まりたい!!でも、まだプロジェクトは始まったばかりで建物は完成しておりません。
アメリカではかなり広まっているのですが日本では全然認識されておらず、今回日本で初のearth ship建設となります。
これからワークショップ形式で建設を進めていくそうなので気になる方は要チェックですよ!
earth shipについてもっと知りたい方は以下の記事も参照してね!
究極のエコハウス!EARTH SHIP(アースシップ)ってどんな家?⑥オフグリッド【も】体験できるシャンティクティ
最後に紹介しますのは、これはもう言わずと知れた?臼井健二さんの手がけるゲストハウス「シャンティクティ」。
「持続可能性」という言葉に少しでも興味を持っている人なら臼井さんのことはきっと知っているでしょう。そんな臼井さんは若い頃に長野県安曇野で宿「シャロムヒュッテ」を開業し、現在は2軒目のゲストハウス「シャンティクティ」を運営しています。
自然農やパーマカルチャーを志す人が臼井さんに会いに訪れます。研修生どうしで結婚したカップルもいるんだって!
宿周辺には様々な建築物が。その中で、オフグリッドな家も多数あるようです。発電、コンポストトイレ、アースバックハウス、earthオーブン、非電化冷蔵庫、モバイルハウス…「ああ、いつかやりたい!」が全て詰まっているところです。
まとめとおまけ
そんな感じで、持続可能な宿6選でした!本当はもっと書きたかったけど記事が長くなりすぎるのでやめます笑。
こういう「持続可能」をキーワードにしている宿泊先を検索できるサービス「numundo」が日本でも始まりましたね!
僕が紹介した宿以外にも本当に面白いところがいっぱい。ぜひ一度覗いてみてください、numundo。ちなみに読み方はニュームンド。検索サーフィンするだけでかなり面白いんですけどー!
こういう旅がどんどん広まるだろうなぁ。そしてこういう宿もどんどん増えればいい。母数が増えるとそれはもう新たなスタンダード。
ってことで僕の「オフグリッドゲストハウスikkyu」もよろしくお願いします!
guesthouse ikkyu(ゲストハウスイッキュウ)
http://offgrid.fun/ikkyu/#.W22vFtj7TR0